これがプロショップの実力だ! 大阪オートメッセ2026で聴いた極上カーオーディオ9台

これがプロショップの実力だ! 大阪オートメッセ2026で聴いた極上カーオーディオ9台
これがプロショップの実力だ! 大阪オートメッセ2026で聴いた極上カーオーディオ9台全 45 枚

大阪オートメッセ2026の6号館Bでは、全国の有力プロショップが渾身のデモカーを披露。最先端カーオーディオの現在地が見えてきた。

【画像全45枚】

西のビッグイベントといえば大阪オートメッセ。開催期間中は天候にも恵まれ、昨年以上の来場者を集めて大盛況のうちに幕を閉じた。6号Bホールではカーオーディオ専門店のAVカンサイ、カーオーディオクラブ、マリノサウンド、イングラフ、ウィステリア、エピックが出展。さらにインポート代理店とのジョイント企画によるデモカーも並び、比較試聴できるのも大きな魅力だった。良質な音で音楽を楽しむには、高品位なコンポーネントの搭載に加えて、製品選びと専門店の技術が欠かせない。音質重視のスピーカー、DSP(デジタルシグナル・プロセッサー)、DAP(デジタルオーディオ・プレーヤー)など、システム構成や新製品にも注目してほしい。

◆アウディA4アバント by ジャンラインパートナーズ

ジャンライン AUDI A4 AVANTジャンライン AUDI A4 AVANT

海外の著名カーオーディオブランドを輸入するジャンライン&パートナーズ。新しいデモカーがこのアウディ『A4アバント』だ。イスラエル発のスピーカー専業メーカー、モレルの新しいフラッグシップ「SUPREMO SPECIAL EDITION」63SEを搭載。創業50周年を記念した特別仕様で、スプリーモの伝統を受け継ぎながら、さらなる音質向上を達成した。部品選別や細心のチューニングによって明快なサウンドを放つ。

ジャンライン AUDI A4 AVANTジャンライン AUDI A4 AVANT

このユニットを駆動するパワーアンプにも注目したい。ARC AUDIOの新製品「Copper-Competition」CU4.4-Comp(4ch)×2基と、CU4.2-Comp(2ch)を使って各ユニットを精緻に駆動。アナログ・クラスA/B級ならではのクオリティに特化し、入力信号をシャープに増幅してスピーカーのポテンシャルを十分に引き出している。一方、ソースプレーヤー(DAP)はFiioのM27を選択。DSPはARC AUDIOのPS12-PROをセットした。

ハイレゾ音源を聴かせていただくと、超低域からリニアに伸びる超高音域までスーパーワイドレンジで、歪み感はほとんど感じられない。フォルテシモの場面では素早い立ち上がりを見せ、ダイナミックでパワー感も十分。ホームオーディオにこだわるユーザーにも聴いてほしい1台だ。

◆トヨタ・アクア by マリノサウンド

マリノサウンド トヨタ アクアマリノサウンド トヨタ アクア

福井・敦賀のマリノサウンドは、新しいデモカーとしてトヨタ『アクア』を製作し初お披露目した。コンパクトなボディながらラゲッジに余裕があり、複数のパワーアンプとサブウーファー、そしてDSP本体をセットアップ。メンテナンスへの配慮や見せる演出も、インストーラーの腕の見せどころだ。

マリノサウンド トヨタ アクアマリノサウンド トヨタ アクア

フロントスピーカーはモレルのELATE/イレイトをチョイス。CARBON ALTO(ツイーター)、MM3(ミッド)、MW6(ミッドバス)を組み、サブウーファーは10インチサイズのULTIMO Ti104を1発搭載する。パワーアンプはARC AUDIOの最新機CU4.4-Competition(4ch)を2基使いし、各部のユニットをしっかりとドライブ。再生機(DAP)はFiioの新しいM27で、送り出しのデジタル信号はリゾルト・M-DSPに接続される。

バランス重視の音作りで、スピーカーユニットのスロープ&クロス、タイムアライメント、レベル調整を丁寧に実施。立体的な音場がフロントウインドーに響き渡り、音調は暖色系で心地よく聴きやすい。ジャンルに偏ることなく、さまざまな音楽と向き合えるだろう。モレルスピーカーの音づくりの良さがあらためて確認でき、取り付けと調整技術の高さも強く感じられた。

◆レクサスRX500h by ウィステリア

ウィステリア レクサス RX500hウィステリア レクサス RX500h

静岡・藤枝に新しい専門店が誕生した。昨年3月オープン、その名はウィステリア。オートメッセは初出場だ。カーオーディオとカーセキュリティ、コーディングなどエレクトロニクス全般に詳しく、音作りからシステムデザインまで高い技術をもって丁寧に製作を行ってくれる。

ウィステリア レクサス RX500hウィステリア レクサス RX500h

このレクサス『RX500h』デモカーは、上質な仕上がりと高音質、機能的なコンポーネントを両立させることで、ユーティリティと使いやすさを重視した1台。スピーカーはビーウィズ上級モデル・コンフィデンスGOLD(C-50G ppc、C-88G ppc、C-165G)をセットし、フロント3ウェイ構成を採用。リアラゲッジにはコンパクトなサブウーファーC-180Gを2発搭載した。これらのユニットの能力を引き出すため、ビーウィズのパワーアンプと組み合わせる。再生プレーヤーはアウネ・GTS1 Pro、DSPはプラグ&プレイという構成だ。

音質は繊細でクリーン。ダイナミックな押し出し感とキレの良さがあり、リアルな音場ステージが前方ウインドーに広がっていた。

◆BMW 320i ツーリング by カーオーディオクラブ

カーオーディオクラブ BMW 320iカーオーディオクラブ BMW 320i

毎年オートメッセで新しいデモカーを披露するカーオーディオクラブ。つい先日完成したデモカーが、このBMW『320iツーリング』だ。至高のサウンドを達成するには、製品選びはもちろん、経験を積んだインストーラーの技量も必須である。

同店が選んだスピーカーは、audison上級モデルVoce II。AV1.1 II(ツイーター)、AV3.0 III(ミッドレンジ)、AV6.5SP II(ミッドバス)を装着し、前席シート下両側にはAP BMW専用S8-4(一部の低域を再生)をセット。また超低域を補うため、リアラゲッジ左側にAV10D4 II(最新型25cm)を1発セットした。フロント4ウェイ+1(サブウーファー)構成となっている。

カーオーディオクラブ BMW 320iカーオーディオクラブ BMW 320i

再生プレーヤーはFiio M27をセレクト。Titanium Alloy筐体による重厚な作りも魅力だ。デジタル信号はBLAX-DSPに接続され、音響処理されたD/A信号は次のパワーアンプへと受け渡される。BLAX GX-2400、BLAX RX2 PROのほか、コンパクトなHELIX NEXT-V-TWO×2という豪華な顔ぶれで各ユニットをしっかり駆動。なおDAPのM27は、音質の良さから選別したという。

ハイレゾ音源の魅力をまだ知らない人は、ぜひ店頭で聴いてほしい。きっと驚くはずだ。

◆BMW M240i クーペ by イングラフ

イングラフ BMW 240iイングラフ BMW 240i

青森・八戸のイングラフは、audisonやBLAMなどヨーロッパブランドを輸入するトライムとタッグを組み、スポーティーな風貌のBME『M240iクーペ』を披露した。内観美の雰囲気と機能を損なわないインストールを実施し、純度の高いサウンドクオリティを実現している。

注目したいポイントはいくつもあるが、とくに大きいのが音質重視の精巧なユニット選択だ。人気を博しているBLAMの最新鋭、ATM-1/BK(エア・モーション・トランスフォーマー/振動板)ツイーターをはじめ、MB3(ミッドレンジ)、MB6P(ミッドバス)、前席下に低音再生用としてaudison AP BMW S8-4.2を装備。後部席中央にはヘビー級サブウーファーBLAM SUPER SUB10(25cm)を1発セットしている。

イングラフ BMW 240iイングラフ BMW 240i

パワーアンプ付きDSPはaudison FORZA AF8.14bit、さらに4chパワーアンプAF M4Dを組み合わせる。この両機は助手席足元前方奥部にセット。ともにコンパクトで使いやすく、高性能で各ユニットをしっかり追い込んでくれる。聴いてみると、ATM-1とMB3の組み合わせは繊細で明るめの音調。総じてナチュラルでワイドレンジな仕上がりで、高低バランスの整え方もすばらしい。フレンチサウンドの楽しさを体験できた。

◆アウディA5アバント by フェリースソニード with AVカンサイ

フェリースソニード AUDI A5フェリースソニード AUDI A5

ヨーロッパのハイエンドブランドをインポートするフェリースソニードは、イタリアのブランド、クワトロリゴのパワーアンプとスピーカーを装備したアウディ『A5アバント』を公開した。インストールはAVカンサイ。まず目に入るのがリアの作り込みで、広いラゲッジを活用してスリムなパワーアンプをフロアにセットしている。

音質重視設計のExtreme 2.2を2基、Fantasia 2.2および1.4を組み合わせ、スピーカーはOPUSツイーター(振動板にシルク素材を使った28mmドーム)、ミッドレンジ(ペーパーコーン89mm)、ミッドウーファー(ペーパーコーン16.5cm)などを装備。一方、プレーヤーはFiio M27で、DSPはリゾルト・M-DSP(+SRC)との組み合わせとなる。

フェリースソニード AUDI A5フェリースソニード AUDI A5

特筆すべき点は、緻密で繊細な音を奏でるOPUSユニットの端正な質感を精緻に引き出すため、ディスクリート回路とA級/AB級を特長とするパワーアンプを採用していること。もちろん、プロショップの取り付け技術と音調整が必須であることも付け加えておきたい。同システムは他社システムと一線を画す魅力的な音質を奏で、クワトロリゴ本来の良音を満喫できた。

◆アウディA4 by EPIC

EPIC AUDI A4EPIC AUDI A4

ハイエンドを極めるといっても過言ではない、明快なサウンドを披露してくれたEPIC(エピック)は、横浜と埼玉に店舗を構える新鋭ショップ。アウディA4アバントは音質最前線のブランドから最上級のコンポーネントを選出している。

スピーカーはRS AUDIOの最高峰、RS Master 3MK IIおよびRS Master 12 BLACKを組み合わせたマルチ3ウェイ+サブウーファー構成。パワーアンプはクワトロリゴ・OPUS AMP1、AMP2、Desiderio、BRAX RX2 PROを2基使いし、トータル5基で各ユニットをしっかり駆動する。

EPIC AUDI A4EPIC AUDI A4

プレーヤー側の構成も豪華だ。アウネ aune GTC1(クロックジェネレーター)、GTS3(ストリーミングデジタルミュージックプレーヤー)、そしてGTDC1(デジタルプロセシングユニット)を組み合わせた鉄壁の構成に加え、リゾルト・M-DSPとminiDSP社製Flex Digitalを搭載。これらのコンポーネントの総価格は1200万円を超えるという。

実際に聴かせていただくと、さらに驚かされた。かつて経験したことのない立体感のある音場と、重厚さの中に適度な硬さが感じられて心地よい。とくに低音域は瞬発力が秀逸でレスポンスに優れる。高音域はリニアに伸びていて清々しい。

◆アウディA5アバント by AVカンサイ with SAEC

AVカンサイ堺店 AUDI A5AVカンサイ堺店 AUDI A5

内外の各種ケーブルを販売するSAECとAVカンサイがジョイント。アウディA5アバント・デモカーはBLAMのスピーカーを据えたスマートなシステムとなっている。ツイーターT28S/BK、スーパーツイーターT20MG、ミッドレンジMB3、ミッドバスMB8D、リアスピーカー、さらにサブウーファーを2発搭載した。

AVカンサイ堺店 AUDI A5AVカンサイ堺店 AUDI A5

オーディオの核となるDSPはaudison AFM8.14bit(DRC MP CAN)で、DAPはFiio M27と組み合わせている。DSP内蔵アンプで中高域のユニットを鳴らし、中低域はARC AUDIO COPPER6.2と4.0の計3基のパワーアンプでドライブ。個々のユニットをつなぐケーブル類の選別も重要だ。パワーアンプとスピーカー間には、スウェーデンのケーブル専業メーカーSUPRA LINC 4.0を使用。ラインケーブルにはSUPRA Sword-ISLを採用し、音楽の情報をしっかりと受け渡して良音を十分に引き出している。

ハイクオリティサウンドの素晴らしさは、ハイレゾ再生で一聴瞭然。見通しのよいたたずまいとクリーンサウンドがフロントウインドーに広がる。

◆アウディSQ5 by AVカンサイ

AVカンサイ京都店 AUDI SQ5AVカンサイ京都店 AUDI SQ5

関西エリアに4つの販売店(堺、天王寺、宝塚、京都)を展開するAVカンサイ。毎年各地のコンテストで優勝・入賞を獲得し、全国に名を馳せる同店は多数のデモカーを所有している。その中の1台がこのアウディ『SQ5』だ。

まず目に留まったのがスピーカー。世界にはさまざまなスピーカーメーカーがあるが、その中から選んだのがスロベニアのZR Speaker Lab社「ZR-Extravagance」。最高品質の素材にこだわり、かたくなにハンドメイドを貫くことで高次元のクオリティを打ち出している。

AVカンサイ京都店 AUDI SQ5AVカンサイ京都店 AUDI SQ5

装着ユニットのポテンシャルを引き出すため、ARC AUDIOの新機COPPERシリーズを全採用。4基装備され、CU6.2-Competitionはディスクリート構成のAB級で十分なパワーを備え、ユニットを精緻にドライブする。一方、再生プレーヤーはFiio M27で、DSPはリゾルト・M-DSP(+SRC)と組み合わせている。

ZR Speaker Lab「ZR-Extravagance」の特長は、音離れがよく澄んだ音調にある。その中に一本筋が通っていて、楽器や歌声の輪郭を曖昧にしない。力感も申し分なく、音楽としっかり向き合うことができ、深々と楽しめる仕上がりだった。

《永松巌》

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