5月21日に発売となったマツダの新型『CX-5』。拡大したサイズ、刷新されたエクステリアデザインは大きな話題となっているが、新たに開発されたカラーリング、そしてインテリアにもマツダらしいこだわりが詰め込まれていた。
◆進化した「マツダの青」

昨年秋の欧州発表、「ジャパンモビリティショー2025」での日本初公開、「東京オートサロン2026」での展示など、徐々に情報が明らかにされてきた新型CX-5だが、東京オートサロン2026では、新色「ネイビーブルーマイカ」が採用されることがアナウンスされ注目を集めた。
いまでこそ「ソウルレッド」のイメージが強いマツダだが、1970年代は企業のシンボルカラーとして「マツダブルー」を採用し、初代CX-5のイメージカラーに「スカイブルーマイカ」を据えるなど、ブルー系も同社の中では重要な色だ。マツダによると、これまで「ブルー」の名を冠したカラーを150以上も世に送り出してきたという。
新色となるネイビーブルーマイカは、現行の「ディープクリスタルブルーマイカ」を進化させた色だ。チーフデザイナーを務めた椿貴紀氏によると、各社から青系のボディカラーが出てくる中で、デザイナーがアメリカに行ったときに現行色が古く見えたのが開発の発端だったそうだ。

太陽光の下で2色を見比べると、現行色は大粒の粒子がラメのようにキラキラとしているのに対し、新色は粒度が細かくよりくっきり(解像度が高い)としている。ラメのようにキラキラ光る現行の方が、メタリックカラーとしての派手さが際立ちそうだが、光が強いと白っぽく光ってしまうのだという。
「カリフォルニアの日差しは強いので、ある程度どんな色でも太陽が当たればキレイに見える。この方向性で行くと決めたあとに、曇り空のもとで見た時に全然違う色に見えてしまい、陰影が表現できていなかった。そこからもう1回やり直しをして、しっかり陰影が見えるよう作り込んだ」(椿氏)
椿氏によると、青系のボディカラーは国や地域を問わず10%前後の割合で売れる定番色で、あまり青々としておらず、控えめな感じが人気の秘訣だそうだ。そのため、日差しの強いアメリカだけでなく、梅雨の日本や秋から春にかけて曇りの多いドイツなど、どんな場所、どんな天候でも「しっかりネイビーに見える」ことを大事にしたという。



