【シトロエン C3 新型試乗】シトロエンは長距離を走らせれば“本当の価値”がわかる?…岩貞るみこ

シトロエン C3
シトロエン C3全 13 枚

今回のワンポイント確認は、「長距離を走らせると本当の価値がわかるといわれるシトロエンは、ちっちゃなC3でもそうなのか」である。

【詳細画像】シトロエン C3

シトロエン『C3』である。ちっちゃい。全長は4015mm。幅は1755mm。ちょっとふっくらおでぶな横幅ではあるけけれど、サイズ感はコンパクトカー大好きな私のハートど真ん中である。そして高さは、1590mm。これにより立体駐車場に入れないことがあるけれど、私を含めふだんから立駐をあまり使わない人ならどうでもいい話だ。逆に天井が高いことで車内空間が広く、後席に座ってもゆとりがあってうれしい。なによりちょっとSUV風なデザインもいい。

シトロエン C3シトロエン C3

運転席に座ると、横に長い楕円形状のハンドルが目の前にある。インパネの情報は横に細く長い敷地に配置されているため、これをさえぎらないためのハンドル形状である。表示は必要なものだけ見せるシンプルタイプ。ハンドルにあるスイッチで“めくる”ことであれこれ見られるので十分だ。

ただ、ドラポジは、ハンドルのテレスコピック(前後調整)が、私の場合(身長170cmやせ型)、ほんの少し物足りず、もうちょっとだけ手前にひきたい気分になる。ただ、シートの前後や高さ、背もたれの角度を細かく調整すると、長距離でも疲れず違和感のないポジション設定ができるのでよし、である。

さて、エンジン。1.2リットル+ターボ、かつ、マイルドハイブリッドつき。これがとんでもなく軽く、軽快にクルマを走らせる。加速、軽い。高速、しなやか。胸のすくほどすがすがしい気持ちよさなのである。これに合わせるハンドルの手応えも軽く、中低速ではちょっとクイックすぎるのではと感じるくらい。

シトロエン C3シトロエン C3

この調子で高速道路に行ったら、修正舵を当てっぱなしになるのではとおびえたけれど、高速では安定した手応え感になるので一安心である。この安定感により、高速走行が楽、楽、楽。気合を入れて500km走ってみたものの、疲労感がほとんどない。このコンパクトさでこんなに疲れを感じさせないとはなんなのだ。これぞシトロエンと言わざるを得ない。

唯一、ケチをつけるとしたら、クルーズコントロールにアドバンスドがついていないこと。前方を行くクルマとの車間を保つ機能がないため、車両の多い路線だと前のクルマが気になってしまう。もっとも、機能てんこ盛りで車両本体価格が上がる方がいいかと言われれば、街なかを中心に使うユーザーにしてみれば、ノーという話。ここは大人の割り切りをしよう。

シトロエン C3シトロエン C3

今回のワンポイント確認「長距離を走らせると本当の価値がわかるといわれるシトロエンは、ちっちゃなC3でもそうなのか」は、大きな声で、「はい、そうです、そのとおりです!」と言いたい。すばらしい走りっぷりに、うっとりである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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