クルマのドアに取り付けられるスピーカーは口径的にさほど大きくないので、“超低音”までをスムーズに鳴らし切れない。ゆえにカーオーディオ愛好家の多くは「サブウーファー」を導入して「低音強化」を図っている。当連載では、その楽しさから実践法までを解説している。
◆「ボックスサブウーファー」はホーム用の「スピーカー」と同じく完成型にて製品化!
前回からは、サブウーファーには「タイプ違い」があることについての説明を開始した。タイプ違いは大きくは3つある。「小型・薄型のパワードサブウーファー」、「ボックスサブウーファー」、「単体サブウーファー」、これらだ。今回はその中のボックスサブウーファーについて解説していく。
まずは、これが何なのかを説明していこう。これはすなわち「サブウーファーユニット」と「ボックス」とが一体化したものだ。ちなみにカー用の「スピーカー」は普通、「スピーカーユニット」が裸の状態で製品となっている。一方、ホーム用のスピーカーはスピーカーユニットがボックスに取り付けられた状態にて完成型となっている。
つまりボックスサブウーファーは、ホーム用のスピーカーと同様に、スピーカーとして完成された状態にて製品となっている、というわけだ。
「ボックスサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WX1220AH)。
◆ボックスサブウーファーにもタイプ違いが2つある。より手軽なのは…
なお、ボックスサブウーファーにもタイプ違いが2つある。1つは「パワードタイプ」で、もう1つは「アンプレスタイプ」だ。前者は小型・薄型のパワードサブウーファーと同様に、「パワーアンプ」も一体化している。対して後者は一般的なホーム用のスピーカーと同様にパワーアンプは一体化していない。
かくして、パワーアンプも一体化しているものの方が導入のハードルはやや下がる。ただし、パワーアンプも一体化している分、製品代はやや上がる傾向にあるが、別途「外部パワーアンプ」を用意すのと比べればコスト面での負担は少ない。さらには取り付けの手間も少なくて済むので、総合的に考えればこちらの方が手軽だ。
とはいえアンプレスタイプは、好みの外部パワーアンプを選べるので、この点はメリットとなる。こだわりのシステムを組みたいと思ったときには、アンプレスタイプがアドバンテージを発揮する。
「ボックスサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WX2030)。◆ボックスサブウーファーなら、より重厚で迫力ある低音をドライブ可能!
次いでは、ボックスサブウーファー全般においての利点と不利点とを説明していこう。まず利点は「本格的なサウンドを鳴らせること」だ。なお小型・薄型のパワードサブウーファーも、実用上十分に満足できる低音を鳴らせて、上級モデルともなれば「小型・薄型」とは思えないほどのパフォーマンスを発揮する。
しかしボックスサブウーファーではボックスが大型化することによりサブウーファーユニットの振動板がより大きくストロークできるようになるので、その分、物理的にしっかり空気を震わせられる。結果、より重厚で迫力のある低音を鳴らしやすくなる。
また、ボックスを自作する場合には“失敗”することも有り得るが、ボックスサブウーファーではメーカーが自社開発したサブウーファーユニットをしっかり鳴らせるようなボックスを設計し製作するので、“失敗”がない。ここも利点だ。
ただ、「小型・薄型」ではないので、設置スペースが取られてしまう。ここが不利点だ。
今回は以上だ。次回は「単体サブウーファー」について解説する。お読み逃しのなきように。




