SDVや統合制御の先にあるモビリティ:アイシンのブレない価値観…人とくるまのテクノロジー展2026

アイシン(人とくるまのテクノロジー展2026)
アイシン(人とくるまのテクノロジー展2026)全 9 枚

自動変速機に起源をもつ老舗だが、ハイブリッド車特有の変速機や駆動機構、トランスアクスルの複雑な要件を高い信頼性でソリューション化し、卓越した周辺技術をも手の内化していることで知られるアイシン

車体やブレーキ、駆動やサスペンションの制御や安全機能など、メカニカルや油圧、エレクトロニクスやデジタル・ソリューションまで、およそ「走る・止まる・曲がる」に関わる領域を広くカバーするティア1サプライヤだ。

◆三菱エクスフォースのトランスミッションを3Dホログラム化

人とくるまのテクノロジー展2026では、2025年のジャパンモビリティショーに続いて3Dホログラムによるトランスミッションの動的デモを披露した。前回はトヨタ『プリウス』のTHSだったが、今回は三菱自動車がタイ工場で生産して東南アジアで展開するコンパクトSUV『エクスフォース』のシリーズパラレル式ハイブリッド用トランスミッションだ。

同車は今のところHEVの2駆専用モデルだが、東南アジアの過酷な道で走破性と耐久性をも求められ、EV優先モードやチャージ優先の切替、舗装路以外にもマッドやウェットにグラベルなど7つものドライブモードを備える。

アイシン(人とくるまのテクノロジー展2026)

当然、電制ステアリングやミツビシ得意のAYC(アクティブヨ―コントロール)と組み合わされることで、この複雑な駆動制御が実現されていることはいうまでもないが、横置きFFゆえアイシンが担当したトランスアクスル兼トランスミッション自体は、恐ろしくコンパクトに仕上げられている。それでいてドグクラッチを用いたeアクスルフリー、つまりモーターの引きずり抵抗による燃費ロス除けの機構まで備えている。その複雑な仕組みと各機構が、立体的に‘見える化’デモされているのだ。

《南陽一浩》

南陽一浩

南陽一浩|モータージャーナリスト 1971年生まれ、静岡県出身。大学卒業後、出版社勤務を経て、フリーランスのライターに。2001年より渡仏し、パリを拠点に自動車・時計・服飾等の分野で日仏の男性誌や専門誌へ寄稿。現在は活動の場を日本に移し、一般誌から自動車専門誌、ウェブサイトなどで活躍している。

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