ヤマハのモトクロス&クロカン車、最新12モデルを一挙発表! 注目すべきポイントは

2027年モデルのヤマハ YZシリーズ
2027年モデルのヤマハ YZシリーズ全 62 枚

ヤマハ発動機販売は18日、モトクロス競技用モデル、クロスカントリー競技用モデル、そしてキッズバイクの2027年モデル、計12モデルを一挙発表。9月25日より順次発売する。

【詳細画像】ヤマハのモトクロス&クロカン車、最新12モデル

◆8年ぶりにエンジンを全面刷新した『YZ250F』

ヤマハ YZ250Fヤマハ YZ250F

モトクロス競技用「YZシリーズ」の2027年モデルは7機種・9モデルを展開する。目玉となるのが『YZ250F』の進化だ。

YZ250Fは「All we make for your FASTER」をコンセプトに、8年ぶりに全面刷新した新開発249ccエンジンを搭載する。全域での出力向上とトルクアップを図り、扱いやすさを大幅に高めた。

吸気側バルブ駆動をフィンガーフォロワー式ロッカーアーム式に変更し、高回転化を達成。レブリミットを2026年モデル比で700r/min引き上げた。圧縮比も13.8から14.1に向上させている。吸・排気バルブのコッター部などにはWPC処理(精密ショットピーニング)を施し、強度を高めた。

YZ250Fの新作249ccエンジンYZ250Fの新作249ccエンジン

クラッチは『YZ450F』と同様の油圧式を採用。連続走行でもミートポイントが変化しにくく、レース中の調整が不要でライダーの負担を軽減する。

フレームはYZ450Fと同一のメインフレームを採用し、高いスタビリティとコーナリング性を両立。前後サスペンションもYZ450Fと同一コンポーネントを使用し、YZ250F専用セッティングを施した。

リアブレーキはディスク小径化(Φ240→Φ220)、キャリパーのピストン小径化(Φ25.4→Φ22.7)、マスターシリンダーのピストン小径化(Φ11.0→Φ9.5)などにより、システム全体で180g軽量化を実現している。

◆扱いやすさ、乗りやすさを高めた『YZ85LW』『YZ85』

ヤマハ YZ85LWヤマハ YZ85LW

『YZ85LW』『YZ85』は、エンジンと車体の細部をアップデートした。

エンジンは、モトタッシナーリ製リードバルブ「VFORCE-4R」を採用し、全域でのドライバビリティを向上。エアフィルター吸気口を2026年モデル比で拡大(Φ75→Φ85)し、フライホイールマスも増大(Φ60.0→Φ79.5)させた。パワーバンドの拡大によりクラッチ操作やシフト回数が減少し、イージーライドを実現する。

YZ85は、ドリブンスプロケットの丁数を2026年モデル比で変更(46T→47T)し、走行性能を向上させた。

MotoTassinari製リードバルブ「VFORCE-4R」MotoTassinari製リードバルブ「VFORCE-4R」

フレームはフロント・アンダーエンジンブラケットおよびリアアームブラケットの形状や板厚を変更し、操縦安定性と信頼性を向上。フロントホイールベアリングをオイルシール付に変更して防錆性を高めるなど、メンテナンス性も改善した。

これらの改良により、全域での扱いやすさ、乗りやすさを向上。ランニングコストの抑制とイージーメンテナンスを実現し、ユースライダーの育成に貢献する。

◆モトクロス競技用シリーズのラインアップと価格

ヤマハ YZ125 Monster Energy Editionヤマハ YZ125 Monster Energy Edition

全モデルにレーシングブルーをベースとした疾走感のあるグラフィックを採用。「YZ250F」と「YZ125」には、海外のファクトリーマシンのカラーリングイメージを再現した「Monster Energy Edition(モンスターエナジーエディション)」も設定する。

モデルラインアップとメーカー希望小売価格(税込)、および発売日は以下の通り。

・YZ450F 118万2500円(9月25日発売)
・YZ250F Monster Energy Edition 100万1000円(10月23日発売)
・YZ250F 97万9000円(9月25日発売)
・YZ250 80万8500円(9月25日発売)
・YZ125 Monster Energy Edition 78万1000円(10月23日発売)
・YZ125 75万9000円(9月25日発売)
・YZ85LW 59万9500円(9月25日発売)
・YZ85 58万8500円(9月25日発売)
・YZ65 51万1500円(9月25日発売)

◆クロスカントリー競技用は『YZ450FX』に注目

ヤマハ YZ450FXヤマハ YZ450FX

クロスカントリー競技用「YZシリーズ」の2027年モデルは4機種を展開する。

注目は『YZ450FX』で、2026年モデルの『YZ450F』をベースに、エンデューロ/クロスカントリー向けに最適化した。パワフルさと扱いやすさ、快適性と高剛性という相反する要素を高次元で両立させている。

カムプロフィールはそのままにバルブタイミングを変更し、吸排バルブのオーバーラップを小さくすることで低回転時のトルクを抑え、スムーズな出力特性を実現した。

ACMローターの外径を2026年モデルの95mmから97mmに拡大して慣性マスを増やし、低回転時の粘り強さを獲得。ドリブンスプロケットも50丁から51丁に変更し、低速走行時に充分な加速力を発揮しながらシビアなスロットル操作を不要とした。エンスト発生も低減し、極低速走行時の安心感を高めている。

ヤマハ YZ450FXのフィーチャーヤマハ YZ450FXのフィーチャー

YZ450Fと同様の油圧式クラッチを採用。クラッチスプリングやスプリングセットの高さを変更し、レバー操作荷重を「YZ450F」比で15%低減した。連続走行でもミートポイントが変化せず、ロングライド時のライダー疲労を軽減する。

エンジン懸架ブラケットは、フロント側のサブブラケットの形状を変更し、リア側は左側を新作してYZ450Fより2.0mm薄肉化。これにより低中速域での最適な車体剛性を発揮する。

サスペンションは前後ともYZ450Fと同一コンポーネントを採用しつつ、国内専用セッティングを施した。初期から中間域の作動性を向上させ、ウッズライディングを中心とした低中速域での快適な乗り心地と高速域での安定性を両立している。

YZ450Fと同一のリアブレーキシステムを採用。キャリパー形状とピストン径の変更、ブレーキディスクの小径化、ブレーキホースの材質変更などで軽量化を達成しつつ、コントロール性と操作性を向上した。ディスクの小径化は悪路走破性の向上にも寄与する。

標準装着タイヤを2026年モデルのDUNLOP MX33からDUNLOP AT82に変更し、踏破性を向上。リアタイヤは双方向ローテーション機能を備え、幅広い路面に対応する。前後合計で600gの軽量化も達成した。

◆クロスカントリー競技用シリーズの価格とラインアップ

ヤマハ YZ250FXヤマハ YZ250FX

全モデルに鮮やかなレーシングブルーをベースとしたYZファミリーのカラーリングを採用。ホワイトをメインとするモデルロゴがアグレッシブで若々しいスタイルを際立たせる。

モデルラインアップとメーカー希望小売価格(税込)、および発売日は以下の通り。

・YZ450FX 126万5000円(10月23日発売)
・YZ250FX 100万6500円(9月25日発売)
・YZ250X 81万95000円(9月25日発売)
・YZ125X 77万0000円(9月25日発売)

◆子ども向けオフロード入門モデル『PW50』

ヤマハ PW50ヤマハ PW50

空冷・2ストローク49ccオートマチックエンジンを搭載するキッズ向けファンバイクが『PW50』だ。

2027年モデルは、上級オフロードレーサー「YZシリーズ」とのリレーションを図り、鮮やかなレースブルーをベースに疾走感のあるグラフィックを組み合わせたカラーリングを採用した。ホワイトをメインとする明るいモデルロゴがアグレッシブで若々しいスタイルを際立たせる。

PW50は体重25kg以下の子ども向けオフロード入門モデルで、1980年の初代モデル登場から40年以上続くロングセラーだ。

スロットルの簡単操作で走るオートマチックエンジン、扱いやすい軽量・小柄な車体、メンテナンス負荷の少ないシャフトドライブ、自転車と同じ操作の左右レバー式ハンドブレーキ、を特長とする。

モデルラインアップは「PW50」のみで、メーカー希望小売価格(税込)は24万7500円。発売日は9月25日。

◆2027年モデルの取扱店、予約期間は

今回発表された各モデルは「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2026年6月18日から11月29日(Monster Energy Editionは8月31日)までの期間限定で予約を受け付ける。予約が生産計画を上回る場合は、受付期間終了前に受付を終了する場合がある。

《レスポンス編集部》

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