保存ではなく走らせる旧車、S123型メルセデスベンツ280TEの美学~CARTUNE PickUpCars 2026~

メルセデスベンツ280TE(S123) ぢょうさん…CARTUNE PickUpCars 2026
メルセデスベンツ280TE(S123) ぢょうさん…CARTUNE PickUpCars 2026全 10 枚

◆20万km目前でも現役!「目指したのは保存ではなく、走り続けるクラシック」

鮮やかなカクタスグリーンのメルセデスベンツ280TE』(S123)。20万km目前でも走り続けるクラシックワゴンの魅力を追った。

【画像全10枚】

本庄サーキットで開催されたPickUpCars 2026の会場でも、そのノスタルジックなワゴンフォルムは多くの来場者の視線を集めていた。オーナーはぢょうさん。今回は息子のりんさんや旧車仲間たちとともにイベントへ遊びに来たそうだ。

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ぢょうさんがこのS123を手に入れたのは約8年前。以前から1960~80年代のクラシックメルセデスが好きで、1971年式の縦目ベンツ「280SE 3.5クーペ」や後継世代となる「S124ワゴン」などを所有してきた。現在も縦目ベンツは手元に残している。

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「今のメルセデスも立派なクルマですが、自分が好みなのはこの時代ですね。“最善か無か”といわれていた頃の雰囲気が好きなんです」。直線基調のデザインや上質なメッキパーツ、質実剛健な作り込み。現代車にはない魅力に惹かれ続けてきた。

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そんな思いで迎え入れたS123だが、購入当初の状態は決して良好ではなかった。販売店ではレストア済みと説明されていたものの、エンジンや排気系など各部に不具合を抱えていたため信頼できる専門店へ入庫。約1年をかけて修理と整備を進め、安心して乗れるコンディションへ仕上げていった。

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搭載するのはM110型直列6気筒エンジン。滑らかな回転フィールが魅力の名機だ。現在の走行距離は20万km目前ながらコンディションは良好。買い物やドライブなどの日常使いはもちろん、遠出もこなす現役車両として活躍している。

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なかでも印象深いのが、水戸から淡路島まで往復約1650kmを日帰りで走破したエピソード。車内で過ごした時間は20時間近くに及んだそうだが、大きなトラブルなく走り切った。そんな経験も、この280TEへの信頼につながっている。

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旧型メルセデスを取り巻く環境は年々厳しくなっている。かつては純正部品の供給が比較的充実していたものの、現在は生産終了となった部品も少なくない。それでも仲間との情報交換や代替部品の活用などを通じてコンディションを維持。イベント会場にもW201やW124など同世代のメルセデス仲間が集まっており、交流を楽しむ様子が印象的だった。

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外観はほぼノーマルを維持しているが、ボディカラーは新車時のミッドナイトブルーからカクタスグリーンへ変更。この色も当時実在した純正色で、クラシックなワゴンボディによく似合う。ホイールやインテリアもオリジナルの雰囲気を大切にしており、長年乗り続けてきたオーナーの美学が感じられる仕上がりだ。

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撮影中、親子でクルマを囲む姿がとても印象的だった。家族旅行やイベント参加など、さまざまな思い出を積み重ねてきたこのS123。ぢょうさんは現在、このクルマを「相棒」と呼んでいる。

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家族との思い出を重ねながら、今日も当たり前のように走り続けるS123。その姿から、古いクルマと長く付き合うことの豊かさが伝わってきた。

《石川 大輔》

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