ヤマハ発動機の本社に併設された企業ミュージアム「コミュニケーションプラザ」(静岡県磐田市)が、6月27日にリニューアルオープンする。ヤマハのものづくりや製品、ヤマハのある生活がわかりやすく配置されたほか、バイク好きだけでなく、家族連れや女性も楽しめるイベントも多数用意する。
【詳細画像72枚】リニューアルしたヤマハ発動機の「コミュニケーションプラザ」
コミュニケーションプラザの責任者をつとめるブランド統括部 ブランド推進部 岩崎慎氏は、「ヤマハのブランド発信、コミュニケーション拠点としての機能を強化していきたい。常に話題を提供していくことで、このコミュニケーションプラザが磐田のホットスポットのひとつとなれれば」と意気込みを語る。
◆若い世代や女性の来訪、そして再来場に期待
リニューアルしたヤマハ発動機の企業ミュージアム「コミュニケーションプラザ」
同施設は1998年に開館。国内外のヤマハ発動機グループの社員や取引先が、ヤマハの企業理念やビジョン、過去・現在・未来を語り合う場として設立。一般にも無料で公開されており、バイクをはじめとしたヤマハの製品を一覧できるほか、レースや企業の歴史展示などが2フロアにわたって展示されていることから、ヤマハファンやバイク好きを中心に親しまれてきた。
来場者数はコロナ禍で一時減少したものの、2025年は年間12.3万人が来場。イベント開催時などには1日あたりおよそ1000人が来場する。来場者は、静岡県外からが60%、30代以上が80%、男性が62%、初めての来場が71%となっており、今回のリニューアルをきっかけにより若い世代や女性の来訪、そして再来場を期待する。
「1階エリアを整理し順路を明確化した」と説明する岩崎慎氏リニューアル最大のポイントは「1階エリアを整理し順路を明確化」したことだ。
これまで1階エリアでは、国内外で市販されているバイクやボートを中心とした製品展示がおこなわれていた。広大なフロアを全面に活用し、所狭しと製品が並べられていたが、今回のリニューアルではあえて壁を設け、観覧の順路を明確化し、展示内容も整理することで、ストーリー仕立てでヤマハの製品やその背景をより理解しやすくした。
なお、今回のリニューアルは1階のみで、2階の歴史展示については従来通り。
◆リニューアルされた展示フロアの見どころは
「特別展示エリア」では8月28日まで「イラストレーターが描く YAMAHAバイクのあるスタイル展」を開催エントランスにはヤマハ発動機の創業者である川上源一氏のメッセージとともに、最新の製品と歴史のある製品を並べて展示。コーポレートミュージアムとしての“顔“としての機能を明確化した。
続くのが新設された「特別展示エリア」で、若い人や女性が来訪するきっかけとなるような展示イベントをおこなうスペースとした。リニューアルオープンとなる6月27日~8月28日の期間は、「イラストレーターが描く YAMAHAバイクのあるスタイル展」を開催。人気イラストレーターの浦野周平氏、加藤ノブキ氏が描いたイラストが展示される。今後もさまざまな展示イベントを計画しているという。
製造・デザインエリアに展示されている『MT-09』の構成部品「製造・デザインエリア」ではバイクの製造工程と、ヤマハ製品の特徴でもあるデザインの開発工程がわかりやすく展示される。スポーツバイク『MT-09』がどのような部品で成り立っているのか、個性的なデザインがどのように描かれ、立体として形作られているのかを、詳しく知ることができる。
製品ができるまでの背景を見たあとは、「製品展示エリア」「技術展示エリア」で実際に販売されている製品や、そこに盛り込まれた技術を一覧することができる。バイク、ボートや水上バイク、四輪バギー(ROV、ATV)といった乗り物だけでなく、産業用ロボットや産業用ヘリコプターなど、あまり触れることのないヤマハの多彩な製品群に触れることができる。
製品展示エリア製品を「購入した後」にもヤマハはさまざまな取り組みを用意しており、それらが「ライフスタイル提案エリア」として展示される。バイク用のアフターパーツ展示や、バイク教室の「ヤマハライディングアカデミー(YRA)」の紹介がおこなわれている。
「レース・スポーツ活動エリア」では、ヤマハが参戦するモータースポーツの車両展示や、ヤマハが取り組むサッカー「ジュビロ磐田」やラグビー「静岡ブルーレヴズ」に関連した展示がおこなわれる。
タッチ&トライエリアには、跨って記念撮影できるMotoGPマシンも「タッチ&トライエリア」は、今回のリニューアルの目玉のひとつで、MotoGPマシンに跨って記念撮影をすることができる。このマシンはレース走行を模してバンクした(傾いた)状態で固定されており、レーシングライダーになりきることが可能だ。子ども用のキッズバイクも並べられているので、家族で記念撮影を楽しむことができる。
また、コミュニケーションプラザの外には、新たにヤマハの立体ロゴのモニュメントが設置されており、フォトスポットとして人気となりそうだ。
新たに設置されたヤマハロゴのモニュメントこれまでは白基調で雑然としていた館内が、シックな黒基調となり、動線が明確になったことでミュージアムとしての魅力が増したコミュニケーションプラザ。会場の「香り」もデザインし、ヤマハらしさを五感で感じられる空間となった。
◆8耐マシン展示や夏休み企画も
来場のきっかけとなるようなイベントも、今後多数展開していく。
6月27日・28日はオープニング記念イベントとして、人気のキッチンカー出店や、小中学生を対象とした体験型教室「おもしろエンジンラボ」(28日のみ、無料、事前予約制)、若手社員が展示を説明する「コミュニケーションプラザギャラリートーク」(28日のみ、無料)のほか、来館特典として記念ステッカープレゼントや中学生以下にはお菓子プレゼントも実施。※台風の影響で中止となる可能性あり
また、7月3日~5日に鈴鹿サーキットで開催される「鈴鹿8耐」に合わせ、9月30日までの期間、ヤマハの歴代8耐参戦車両の特別展示もおこなう。今も語られることの多い「テックカラー」の1985年「YZF750」をはじめ、7台が並べられる。
9月30日までの期間、ヤマハの歴代「鈴鹿8耐」参戦車両の特別展示もこのほか、夏休み特別企画として、コミュニケーションプラザ館内全体を使った謎解きゲーム「謎とめぐる記憶の旅 ヤマハ発動機×謎解きミステリー」も開催。話題の体験型イベントで、謎を解くのに大人でもおよそ1時間~1時間半程度かかる手応えがあるという。コミュニケーションプラザにちなんだ謎解きが用意されており、親子の夏休みの思い出の1ページとして楽しめそうだ。期間は7月30日~10月30日、謎解きキット500円を購入することで参加できる。
同施設のリニューアル、積極的なイベント開催のねらいについて前出の岩崎氏は、「今モーターサイクルを楽しんでいただいてる方はたくさんいるが、ヤマハ発動機自体の認知度が全国的に落ちているという課題感がある。今すぐバイクに乗って欲しい、買って欲しいとった直球的な話ではなく、まずはヤマハ発動機を知ってもらう、そして少しでもご理解をいただけたら」と語る。
また、数あるバイクメーカーによるミュージアムの中でもヤマハならではの見どころとして、「デザインの部分はちゃんとお伝えしたい」とし、「開発のプロセスや、“ヤマハの手”と呼んでいる職人や開発者の技術、そういった部分もご覧いただけたら」と紹介した。
コミュニケーションプラザの責任者をつとめるブランド統括部 ブランド推進部 岩崎慎氏■ヤマハ発動機 コミュニケーションプラザ
静岡県磐田市新貝2500
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/




