着工遅れのリニア新幹線、品川-名古屋間2036年以降開業へ“再加速”[新聞ウォッチ]

リニア新幹線、品川-名古屋間2036年以降開業へ“再加速”(写真は山梨リニア実験線)
リニア新幹線、品川-名古屋間2036年以降開業へ“再加速”(写真は山梨リニア実験線)全 1 枚

最高時速500km、東京・品川駅と名古屋駅を最短40分で結ぶという「夢の超特急」と呼ばれるリニア中央新幹線が、実現に向けて大きな転換点を迎えたという。

水資源問題などで約9年停滞してきた静岡工区(約8.9km)を巡り、静岡県の鈴木康友知事が着工を容認する意向を県議会で表明。近く着工に必要な県条例に基づく自然環境保全協定をJR東海と結ぶ方針という。

きょうの産経と日経が1面トップで「リニア全線着工へ、静岡工区、知事が容認」との見出しで報じたほか、各紙も「『最難関区』着工へ前進」(読売)や「停滞リニア再加速」(毎日)などと取り上げている。

ただ、JR東海は着工に向けて準備を進めるものの、山梨、静岡、長野の各工区からなる南アルプストンネル(約25km)は地表から最大約1400m下で行う最難関の工事で、静岡工区だけでも完成まで約10年がかかるとみられており、開業も2036年以降になるという。

このため、各紙には「着工遅れ工事費2倍,工期延長リスクも」(読売)や「動くリニア 見通せぬ開業」(朝日)、さらに「『掘ってみないとわからない』リニア工事難しい地質把握」(産経)などの関連記事も取り上げている。

「十年一昔」という諺もあるが、4年間隔で開催するサッカーW杯やオリンピックでも待ち切れないほど、世の中の移り変わりが激しいなかで、「早くても10年後」という「夢の超特急」の開業では気が遠くなりそうだ。

2026年7月8日付

●トヨタ米工場に5800億円投資、「タコマ」生産、メキシコから一部移管 (読売・8面)

●空気なしタイヤ地域支える? パンク知らず 安全運行へ管理容易に、ブリヂストン (朝日・9面)

●能登の空港ポケモン、ゲットだぜ! 復興の象徴に、リニューアル開港 (毎日・22面)

●静岡県知事、リニア着工容認 18日にJR東海と協定 (産経・1面)

●ホンダ・日産関連会社協業へ、次世代車分野 (産経・10面)

●糖尿病、低血糖で運転、重大事故に(産経・12面)

●リーダーズ、軽や低燃費で販売を増やす、スズキ・鈴木俊宏社長 (東京・4面)

●スポーツカーで事故、白タク疑いの男逮捕、訪日客らにけが (東京・15面)

●マツダの販社が整備士学校、人材不足の解消へ自衛策、本体に先駆けて神戸で開業 (日経・15面)

●次世代パワー半導体材料、三菱ケミ・日製鋼、生産能力5割増、来年、EV向け需要開拓(日経・15面)

●トヨタ「ROE20%」遠く、市場予想、今期9.1%に低下(日経・18面)

《福田俊之》

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