チャイルドシートのことで保護者に話を聞いたり、あちこち調べたりしていると、「いつ、やめたらいいのかわからない」という声を多く聞く。
いや、ほとんどだといっていい。道路交通法では6歳未満にチャイルドシートの使用義務がある。ということは、6歳になったら使わなくていい? もしくは、シートベルトをすれば大丈夫ってこと? 高速道路では全者シートベルトの着用が義務だけど、首にかかっていても安全なの? 「シートベルトが体形に合わなければ、ジュニアシート」とか「身長150cmまではジュニアシート」と言っているけれど、「体形に合わなければ」って具体的にどういうこと? 子どもによって脚が長かったり頭が小さかったり、体形もちがうよね? と、保護者は混乱の中にいる。
どうしたものかと思っていたら、国際交通学会で私が立ち上げた「ジュニアシートを使ってもらうための(意訳)プロジェクト」のメンバーである大阪大学の中井宏准教授が世界中のサイトをサーフィンしまくって『5step test』なるものを見つけてきてくれた。曰く、「これ、オーストラリアでは、もう、当たり前みたいよ?」
なんですとー?
◆米英では当たり前のように知られる『5step test』
5step testは、ジュニアシートをいつ卒業したらいいのか、大人用のシートベルトが子どもを守れるかどうかを調べるためのテスト。すでに、アメリカでもイギリスでも当たり前のように知られていて、2027.1.1からは、カリフォルニア州の法律にも組み込まれ、子どもが成長したり、クルマを買い替えたり、だれかのクルマに乗せるときにテストすることが義務付けられるという。
これを、日本でも広めたい!
広めて、保護者に活用してもらいたい。
いや、子どもたちを守りたい!
5step testは、アメリカのSafetyBeltSafe U.S.Aという団体が提唱したもので、オリジナルは保護者(運転者)が使えるようになっている。これを我々のプロジェクトでは、子どもに直接、伝える内容にした。昨年度行ったアンケート調査で、子どもには自分を守る意識がすでに備わっていることがわかったからだ。
SafetyBeltSafe U.S.Aに日本語版と子ども向け作成の許諾をとり、さっそく制作開始。なんたって私のプロジェクトには、交通心理学、JAF、ITARDAという専門家がずらり名を連ねている。
◆5つぜんぶできたら、おとな用シートベルトOK!

イラストは、私の大好きな手塚かつのりさんに引き受けていただくことに成功した。クルマ好きならこの絵柄を見てピンとくる人もいるだろう。そう、F1の第二期、セナが活躍していたあのころ、ピットレポーターをしていた川井一仁氏の書籍『ピットレポーター川井ちゃん』のイラストを担当されていた、あの手塚かつのりさんである。
さらに、全体のデザインは、児童書の装丁デザインなどで活躍をされている脇田明日香さんにお願いした。これにより正しく伝えることと、わかりやすく手に取っていただけることが高次元で実現!(自画自賛)。手を貸していただいた多くの方々に感謝である。
ステップ1(おしり):おしりまでぴったりついている?
ステップ2(膝):おしりがついたまま、ひざが直角くらいにまがる?
ステップ3(肩):シートベルトが、かたからむねのまんなかをとおっている?
ステップ4(腰骨):シートベルトが、かたいほねにしっかりかかっている?
ステップ5(姿勢):おりるまでちゃんとすわっていられる?



