51年前のアメ車でスマホの音楽を楽しむ! 1971年型オールズモビル『カトラス』を現代オーディオ化[car audio newcomer]by 東京車楽 前編

51年前のアメ車でスマホの音楽を楽しむ! 1971年型オールズモビル『カトラス』を現代オーディオ化[car audio newcomer]by 東京車楽 前編
51年前のアメ車でスマホの音楽を楽しむ! 1971年型オールズモビル『カトラス』を現代オーディオ化[car audio newcomer]by 東京車楽 前編全 12 枚

クルマ好きで数々の車種を乗り継いできた本田さんがたどり着いた1971年型オールズモビルカトラス』。唯一の不満だったオーディオを改善するため、埼玉県の東京車楽で旧車に合わせたシステムアップを開始した。

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◆1971年型オールズモビル・カトラスを手に入れるも唯一の不満はオーディオ

国産車はもちろん欧州車やアメ車など、さまざまなジャンルのクルマを乗り継いできた本田さん。とにかくクルマが大好きで、乗りたいクルマを見つけるとつい手に入れてしまう。

「少し前に気になったのが古いダッジ『チャージャー』や『チャレンジャー』などのアメ車でした。デザインもかっこいいし、現代のクルマにはない魅力が詰まってると感じたんです」

1960~70年代の古き良きアメ車に憧れた本田さんは、すぐさま専門店へ出かけて欲しいクルマを探し始めた。そんな中で出会ったのが現在の愛車であるオールズモビル・カトラスだった。

「当初は別の車種を探していたんですが、すごく状態の良いオールズモビル・カトラスがあってすぐに気に入りました。1971年型なんですが、年式の割にはすごく状態も良かったんです。それとちょっと悪そうなフォルムもお気に入りポイントでした」

実際に乗り始めてみると機関系の状態も良く、毎日乗るほどお気に入りの一台となった。しかし、ひとつだけ不満だったのがカーオーディオだ。

「ドライブ中は音楽が無いと寂しいんです。効きの悪いエアコンという環境もあって、無音の車内となると奥さんが一緒に乗ってくれなくなってしまいました」

あらためてオーディオの状態を確認すると、純正ではない機器が取り付けられていた。キックパネルまわりには台座を組んでスピーカーが強引に設置され、ヘッドユニットを取り付けるためにダッシュをカットして現代的な1DINユニットが収められている。しかもフロントスピーカーは正常とはいえない音になっており、リアスピーカーはすでに鳴らない状態。音楽を快適に楽しめる環境とはほど遠かった。

◆旧車のカーオーディオを任せられるプロショップを探しスピーカー交換を相談

そんな状況を改善しようとオーディオの交換を考えた本田さん。しかし、これまでカーオーディオに手を加えた経験が無かったため、どのようにグレードアップすれば良いのか迷ってしまう。そこでまずは頼りになるプロショップ探しから始めた。

「古いアメ車のオーディオをいじってくれるショップがあるのかもわかりませんでした。そのときにふと思い出したのが、普段通りかかる道路沿いで見かけていたオーディオの看板を掲げるショップでした。まずはそこで相談してみようと思ったんです。それが東京車楽でした」

ショップではまず、フロントとリアのスピーカーを交換して音楽をきちんと聴けるようにしたいとリクエストした。

「とにかく音楽を普通に聴きたいというのが願いでした。そのためには何をしたらいいのかも含めていろいろ話を聞きました」

最初はクルマの状態を確認するところからスタート。古いアメ車は現代のクルマのようにドアへスピーカーを簡単に取り付けられる構造ではなく、スピーカー交換といっても一筋縄ではいかない。

このカトラスにはキックパネルにスピーカーを取り付けられるスペースがあるものの、奥行きが限られているため大型マグネットを備えたスピーカーは設置できない。そこで東京車楽が提案したのが、10cm口径のコアキシャルスピーカーであるオーディソン「APX 4」だった。

「そのときは、こんな小さなスピーカーで大丈夫なのかなって少し疑問に感じていたんですが、取り付け可能なスピーカーが限られることもあってショップにお任せすることにしました」

◆1DINヘッドユニットを撤去して純正風に復元 DSPアンプ+スマホで音楽再生

カーオーディオをグレードアップする際、音質と並んでもうひとつの重要なテーマとなったのが純正内装を極力崩さないことだった。

「このクルマは内装の状態も良くて、シートやドアなどの各部はストックの状態のままでかなりきれいに保たれていたんです。そこで、このデザインは崩したくないと思いました」

そこで真っ先に問題となったのがヘッドユニットだった。当時のクルマには現在のようなDINスペースは用意されていない。しかし現状ではヘッドユニットを取り付けるため、ダッシュに穴あけ加工が施されていた。

「ダッシュに穴をあけた状態は何とかしたいと思っていたので、これを機会に純正に近い状態に戻してもらうことにしました」

東京車楽では取り付けられていた1DINヘッドユニットを撤去。さらにヘッドユニットを設置するために加工されていたダッシュを修復し、同色で塗装することで純正に近いスタイルへと戻した。

しかし、これでは音楽を再生するためのプレーヤーが無くなってしまう。そこでショップが提案したのがDSPアンプを中心としたシステムだった。

選んだのはADONN(アドン)のDSPアンプ「Z600DSP」。コンパクトなボディでシート下へ設置できることも選択のポイントとなった。Bluetoothを使ってスマホをZ600DSPと接続し音楽を再生するシステムとすることで、ダッシュまわりに新たな機器を設置することなくカーオーディオ環境を構築した。

こうしてダッシュまわりは純正に近いスタイルへ復元。さらにドア内張りにも手を加えた。純正で設置されていたウッドパネルが傷んでいたことから人工スエードを使って張り替え、ダッシュパネルからドアへとつながるラインを同系色・同素材でコーディネートした。旧車らしい雰囲気を損なわず違和感なく仕上がった内装も、オーナーのお気に入りとなった。

1970年代のアメ車へ現代のカーオーディオを組み込むという難しい作業に挑んだ東京車楽。限られたスペースや純正デザインを考慮しながら最適なユニットとインストール方法を選び、本田さんの愛車に対する思いまで反映したシステムを作り上げた。次回の後編ではトランクまわりのインストールに加え、完成後のサウンドインプレッションやエピソードを紹介していく。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後、出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務し、独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がける。カーオーディオ雑誌の編集長も請け負い、現在もカーオーディオを中心としたライティングで活動中。

《土田康弘》

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