カワサキは9月16日、スーパーチャージドフラッグシップモデル『Ninja H2 CARBON』の2027年モデルを、2027年春頃に国内導入する予定と発表した。価格は未発表で、後日案内予定だとしている。
Ninja H2は2015年に登場。川崎重工業グループのガスタービンや航空宇宙技術の知見を活かし、完全自社設計のモーターサイクル専用スーパーチャージャーを搭載したモデルとして業界に衝撃を与えた。
2027年モデルでは「現代のライディング環境に合わせた各部のアップデート」をコンセプトに、エンジン・トランスミッション・エキゾーストシステム・足回り・電子制御・スタイリングにわたる広範な改良が施された。
◆エンジン・トランスミッション
カワサキ Ninja H2 CARBON
スーパーチャージャーの加速感を4000~7000rpmの回転域で磨き上げることに注力。圧縮比を大幅に引き上げ、スーパーチャージャー・燃焼室・カムプロフィール・吸排気系を最適化し、高回転域での加速感と低中回転域での力強いトルク感を両立した。
インペラブレードの入口角調整による吸気温度低減、アルミ製インテークチャンバーの形状最適化、スロットルバルブの小径化なども実施している。
トランスミッションはドッグリング式を採用。二次減速比を従来の2.444(44/18)から2.588(44/17)にショート化し、力強い加速感を獲得した。
◆エキゾーストシステム・足回り
カワサキ Ninja H2 CARBONエキゾーストシステムはパイプ径を最適化し、軽量かつコンパクトなストレートパイプスタイルのレイアウトを採用。日常域での扱いやすさに寄与するトルク向上を実現した。
フロントサスペンションにはモトクロスサスペンションの技術を応用して開発されたKYB製「AOS-IIレーシングサスペンション」を採用。リアサスペンションはオーリンズ製「TTX36」を搭載し、コーナリング性能やフロントの接地感を向上させた。
フロントブレーキにはブレンボ製「Hypure」キャリパーを新たに搭載し、制動力を向上させた。
◆電子制御・テクノロジー
カワサキ Ninja H2 CARBONKTRC(カワサキトラクションコントロール)は5つのモード設定となり、KTRCとパワーモードを連携させる「インテグレーテッドライディングモード」を搭載。クルーズコントロールシステムも採用した。
KQS(カワサキクイックシフター)は作動開始回転数を1500rpmまで引き下げ、KLCM(カワサキローンチコントロールモード)は2段階制御を採用してよりスムーズな発進加速を実現した。
スマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」にも対応し、音声コマンド機能やナビ機能が利用可能(ライセンスは無料)。
◆スタイリング・装備
カワサキ Ninja H2 CARBONカラーはミラーコートスパークブラック(GY1)の1色。カワサキ初となるホイールへの水転写プリント(ハイドログラフィックプリント)を採用した。銀鏡塗装は反射粒子のサイズと量を変更し、メタリックな質感を向上させている。
高剛性・軽量なCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)製アッパーカウルや、ダウンフォースを生み出す翼断面形状のミラーステーを装備。ETC2.0を標準装備する。
メーカー希望小売価格(カワサキケア・ETC2.0含む)は後日案内される予定。型式・型式指定・認定番号・類別も後日公表される。
アクセサリーパーツとして、フレームスライダー(2万6620円)、アップハンドル(5万820円)、ハンドルウェイト(1万5400円)、メンテナンス用スタンド本体(1万9800円)・専用シャフト(1万780円)が用意される。




