日産自動車は9月16日、欧州市場への『キックス e-POWER」の投入に向けて、操業40周年を迎える英国サンダーランド工場に1億7000万ポンドを投資すると発表した。
キックス e-POWERはコンパクトなBセグメントクロスオーバーで、日産独自のハイブリッド技術「e-POWER」を搭載する。サンダーランド工場では『キャシュカイ』『ジューク』『リーフ』とともに生産され、英国・欧州・トルコ向けに供給される。
『キックス』は9月に欧州で発表した今年度2車種目の新型車となる。日産はこれに先立ち、欧州向け新型Aセグメント小型EVを『ピクソ(PIXO)』として公開することも発表している。
2代目キックスは現在、日本・メキシコ・ブラジルで生産されており、世界70以上の市場で累計180万台以上を販売してきた。欧州市場への投入は今回が初めてとなる。
キックス e-POWERはサンダーランド工場で生産される10車種目のモデルとなる。同工場は1986年に初代『ブルーバード』の生産を開始して以来、累計1200万台を生産してきた。これは平均1分45秒に1台を生産してきた計算になる。
■第3世代「e-POWER」を搭載
日産『キックス e-POWER』
キックス e-POWERには、2025年に導入された第3世代「e-POWER」を搭載する。全面刷新されたこのパワートレインは、燃費性能のさらなる向上、排出ガスの低減、静粛性の向上を実現している。
「e-POWER」は高出力の電動モーターのみでタイヤを駆動し、ガソリンエンジンは発電と車載バッテリーの充電にのみ使用する仕組みだ。EVのような静粛性・瞬時の応答性・滑らかな加速と、ガソリンスタンドで給油できる利便性を両立している。
「e-POWER」搭載車は2016年の発売以来、グローバルで累計190万台以上を販売しており、英国では「キャシュカイ e-POWER」が20万台生産されている。
■サンダーランド工場の40年
日産の英国サンダーランド工場英国日産自動車製造会社(ニッサン・モーター・マニュファクチャリング・UK)は、40年間で英国最大の単一拠点の自動車工場へと成長した。これまでの投資額は50億ポンドにのぼり、世界100以上の市場向けの車両を生産してきた。現在は約6000人を直接雇用し、サプライチェーンでさらに3万人の雇用を支えている。
なお、2027年には全面刷新する第3世代の新型ジュークもサンダーランド工場で生産を予定しており、ジュークとして初めて100%電気自動車となる。
日産はロンドンのパディントンにデザインセンター、ベッドフォードシャーのクランフィールドに研究開発拠点も有している。




