龍神自動車は、三井住友カード、ジェーシービー、小田原機器、QUADRACと連携し、9月19日から、龍神バスが運営する熊野本宮線(紀伊田辺駅~発心門王子、本宮大社前~発心門王子)において、カードのタッチ決済による乗車サービス「クレカ乗車」を開始する。
対応する決済ブランドはVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯の7ブランドで、クレジット・デビット・プリペイドの各カードに対応する。
乗車方法は、タッチ決済対応のカードまたはカードを設定したスマートフォン等を、バス乗車時と降車時の2回、新たに設置する専用端末にタッチするだけで利用できる。現金の準備やアプリの事前設定・チャージは不要だ。
熊野本宮線は、世界遺産「熊野古道」への主要なアクセス路線として国内外から多くの利用者が訪れる。和歌山県では近年インバウンド需要が拡大しており、2025年の外国人宿泊客数は71万人泊を超え過去最高を記録した。県は2030年に旅行消費額2900億円、インバウンド消費額300億円の達成を目標に掲げている。
これまで熊野本宮線では現金またはQRコード決済のみに対応していたが、利用には事前の現金準備やアプリの設定・チャージが必要な場合があり、交通事業者側でも現金管理や整理券運用の負担が課題となっていた。
今回導入する「クレカ乗車」サービスは、三井住友カードの公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用したもので、訪日外国人を含む利用者の利便性向上、円滑な乗降による定時運行の確保、現金管理業務の効率化を目的としている。
タッチ決済の履歴はQUADRACの「Q-move」サイトで確認できる。なお、一定金額を超える支払いはカード挿入と暗証番号入力またはサインによる本人確認が必要となる。
龍神自動車は将来的に全路線への導入も視野に入れており、公共交通のDX化と持続可能な地域交通の実現を目指すとしている。




