いすゞ自動車は、同社の前身である石川島自動車製作所が1929年に製造した「スミダM型バス」が、日本自動車殿堂の「歴史遺産車」に選出されたと発表した。
いすゞ車両の歴史遺産車選定は、2014年の「117クーペ」、2019年の初代「エルフ」に続き3台目となる。
当時のスミダM型バス
スミダM型バスは、外国メーカーの車両が主流だった時代に国産自動車技術の確立を目指して製造された国産初の乗り合いバスだ。当時の公共交通網の近代化に貢献したことが高く評価されている。
今回の選定では、国産バスの黎明期を切り開いた歴史的意義に加え、1932年製の車両が現在も保存されていることなどが評価された。
いすゞが現在所有するスミダM型バスは、警視庁に納入され約20年間にわたり人員輸送車として使用された後、1951年にいすゞへ譲渡されたものだ。同車両は経済産業省の「近代化産業遺産」にも認定されており、国内に現存する実走可能な最古の国産バスとして、いすゞプラザ(神奈川県藤沢市)で保存・常設展示されている。
スミダM型バスの製造開始年は1929年、製造者は石川島自動車製作所。エンジンはスミダA4型(水冷直列4気筒)で、排気量2720cc、最高出力40PS(29kW)、燃料はガソリンだ。
車両寸法は全長5640mm、全幅2000mm、全高2566mm、ホイールベース3430mm、車両重量2300kg、乗車定員は20人だ。




