三菱自工、ボルボと資本提携でトラック・バス部門を2001年に分社化

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三菱自動車工業(株)は8日、スウェーデンのボルボ社とトラック・バス事業分野で資本提携すると発表した。両社が相互に5%ずつ株式を持ち合うほか、三菱が2001年末までに設立するトラック・バス事業部門の新会社に、ボルボが19.9%を出資するという。世界規模で、トラック・バス事業の開発と生産、販売で協力関係を作り、グループで世界No.1のトラックメーカーとなることを狙いとしている。

それぞれ本体に対して5%ずつ出資することでは、両社は対等な関係にあるといえる。しかし、三菱が分社化する「三菱トラック」(仮称)にまでボルボが出資するこということは、三菱がトラック部門の立て直しに向け、外資の支援を受けることに他ならない。ボルボ社としては乗用車部門をフォードに売った潤沢な資金で、アジア地区の橋頭保を築こうという計算だ。

三菱の河添克彦社長は、記者会見で残る乗用車部門について、「選択と集中で儲けることを目指す」と語る。しかし、現在の同社の規模からすれば単独再建の道は険しそうで、国内外のメーカーと新たなる提携も模索しなければならないだろう。

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