日本版「カーポイント」、11.11.11.11.11.11よりサービス開始

自動車 テクノロジー ネット

カーポイント(株)の菊池三郎社長は本日、インターネットサイトをつかったクルマ購入仲介サービスを平成11年11月11日11時11分11秒より開始すると発表した。

カーポイントは、マイクロソフトMSNの一部としてすでに北米では サービスを開始している。日本版カーポイントは、ソフトバンク・コマース(株)45%、マイクロソフトコーポレーション37%、(株)セブンイレブン・ジャパン10%、ヤフー(株)8%の出資比率で資本金8億4000万円でスタートする。

サービスの内容はクルマの購入の仲介。カーポイントがディーラーとなってクルマを売るわけではない。具体的には、カーポイントを訪れたユーザーはクルマの装備やスペック、価格、などのデータベース(ヤフーと資本提携にあるがヤフーの新車データベースは流用していない)、自動車評論家による試乗記、購入ガイド、目的別に車種を紹介するコーナーなどからクルマの情報を得て、細かいグレード装備を指定したうえで見積もり依頼をする。(試乗記を担当する評論家は家村浩明氏、岩貞るみ子氏、岡崎五郎氏の3氏)

カーポイントはユーザーからの見積もり依頼を、ユーザープロフィールからの7桁の郵便番号により近くのディーラーに転送、ユーザーにはディーラー2社からの見積もりを得ることができる。


ユーザーにクルマの情報を提供するコンテンツの編集長は
羽室文博氏。リクルート「カーセンサー」氏編集部「じゃ
らん」編集部などをへてリクルートを退社、広告代理店の
経験もあるという

ディーラーはカーポイントに加盟するのに入会金や会費などは必要ない。しかし、1件の見積もり客をカーポイントに紹介してもらうたびに3000〜5000円の従量課金を支払う。これについて菊池社長は「米国では見積もり依頼者の6割が成約に至っている。日本では控えめに見て2〜3割が成約してくれるのではないか。多く見積もり依頼が来た場合にディーラーにはボリュームディスカウントを用意している」とコメントした。

また、同社長は「既存のサービスとカーポイントが違うのは、ディーラーへの客の紹介だけでなく、見積もり、商談に至るまでネットを通じてできるように積極的にディーラーへのPC導入をあっせんすること。PCはソフトバンクのファンクションを使って格安で提供できる。トヨタさんのGAZOOは端末ターミナルがPCじゃなかったりする」と、よりネットに最適化したサービスであることを強調した。

「カーポイントは自動車販売の値引きを煽るものではない。 新車販売におけるマージンが低いことは知っている。適正価格であればサービスやサポートが重要だ。2社の見積もりをユーザーに提案するシステムはこの部分で競争して欲しいからだ」とも語った。

日産自動車、三菱自動車、富士重工業、BMW、フォード・ジャパン、シトロエン/新西武自販、マツダとの提携および800販売会社の加盟を発表した。

なかでも、包括的提携を結んだという日産自動車は「すでに日産はクルマの見積もりや商談ができる “クリッカー”というシステムを全販売店と結んでいる。今年1月からサービスを開始して現在やく150件の見積もり依頼があった。カーポイントとの包括提携はカーポイントとクリッカーが接続することをさしている」(日産自動車広報部)と提携内容についてオートアスキーにコメントした。

《三浦和也》

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