BMW対フォード、ジェームズ・ボンド争奪戦!? 007次回作に英国高級車カムバック

自動車 ビジネス 企業動向

ジェームズ・ボンドファンはいま、ビッグニュースに沸きかえっている。007のコードネームで親しまれているイギリスのスーパースパイは、もうこれ以上、ドイツ製のBMWを運転する必要がなくなったからだ。これからの作品では、ボンドはイギリス・ハンドメイドのアストン・マーチンを愛用するようになる。

アストンマーチンの親会社であるフォードは、ボンド映画の制作会社のイオン・プロダクションに200億円を支払い、この契約を取りつけたという。フォードにしてみれば恐ろしく高価な契約になったが、これはもちろんそれなりの戦略があってのことなのだ。

というのもフォード/アストンマーチンは、2002年から3年にかけてポルシェ911やフェラーリ360モデナクラスの、アストンとしては安価なニューモデルを投入する。それにあわせてこのパブリシティを行ない、生産台数を4倍に増やす予定なのだ。このことは、ボンドとともにあらわれるニューモデルにとって、ばく大な宣伝効果となるのは間違いないだろう。

アストンマーチンは、ボルボ、ジャガー、リンカーンからなるフォードのプレミアム・オートモーティブ・グループ(PAG)の1ブランドだ。さらに、PGAの指揮をとるウルフガング・ライツレは、BMWの重役だった経歴を持つが、トップ交代劇に破れ退職に追い込まれた人物。アストンマーチンのボンド映画カムバックは、じつは彼の個人的な復讐のひとつかもしれない。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  2. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  3. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. レクサス『LBX MORIZO RR』、イエロー映える限定車「Original Edition」価格は730万円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る