【大量リコール!!】サーブ『9-3』、『900』、『9-5』

自動車 社会 行政

【その1】
ヤナセは、サーブ『9ー3』の乗降装置に不具合があったとして運輸大臣に対してリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象は1998年1月30日から1999年1月22日までに輸入された計179台。これらの車では、コンバーチブル車両のイージーエントリーシステム(後方座席の乗員が乗り降りしやすくするため、前部座席の背もたれが前方に倒れると同時に座席が前方に移動する装置)において、システムの当該ロック機構の材質が不適切なため、そのままの状態で使用を続けると、当該ロック機構が破損し、座席が固定できなくなり、加減速時に前部座席が前後に移動するおそれがある。国内での不具合件数は1件、事故は無し。

【その2】
ヤナセは、サーブ『900』、『9ー3』のシートベルトに不具合があったとして運輸大臣に対してリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは1998年1月16日から1999年1月22日までに輸入された合計205台。 これらの車ではコンバーチブル車両の座席ベルトにおいて肩ベルトガイドの形状が不適切なため、そのままの状態で使用を続けると、当該座席ベルトが肩ベルトガイドとベルト取り巻き装置間でねじれ、最悪の場合、座席ベルトを引き出せなくなるおそれがある。国内での事故、不具合は無し。

【その3】
ヤナセは、サーブ『900』の原動機に不具合があったとして運輸大臣に対してリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは1993年9月13日から1994年7月1日までに輸入された合計119台。これらの車では原動機においてタイミングベルトのベルトテンショナのブラケット固定用ボルトの強度が不足しているため、そのままの状態で使用を続けるとベルトテンショナが偏芯し、タイミングベルトが損傷またはカムスプロケットが破損し、最悪の場合、ベルトが外れて原動機が停止するおそれがある。加えて、原動機のウォーターポンプのベアリングの一部に加工不良のものがあり、そのままの状態で使用を続けると、ベアリングのシールが損傷し、最悪の場合、冷却水が漏れオーバーヒートに至るおそれがある。国内での事故、不具合は無し。

【その4】
ヤナセは、サーブ『9ー5』、『9ー3』の原動機に不具合があったとして運輸大臣に対してリコール(回収・無償修理)を届け出た。 対象となるのは1998年12月18日から1999年3月25日までに輸入された合計160台。これらの車では原動機において潤滑油の油圧センサに一部製造不良のものがあり、そのままの状態で使用を続けると、油圧センサに亀裂が生じて潤滑油が漏れ、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

【番外編・改善対策】
ヤナセは、サーブ『9ー5』の電気装置に不具合があったとして運輸大臣に対して改善対策を届け出た。対象となるのは1998年4月15日から6月23日までに輸入された合計169台。これらの車ではエンジンルーム内の自動変速機を制御するための電気配線において、当該電気配線の取り回しが不適切なため、ABS機器のブラケットと接触するものがあり、そのままの状態で使用を続けると、電気配線の被膜が損傷し、最悪の場合、自動変速機が適切に作動しないおそれがある。

《レスポンス編集部》

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