【トヨタ『bB』デビュー!! Vol. 3】20代男性は、まず「モノのよさ」にこだわる

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【トヨタ『bB』デビュー!!  Vol. 3】20代男性は、まず「モノのよさ」にこだわる
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くり返しになるけれど、『bB』はトヨタが本格的に「20代独身男性」をターゲットにして開発したクルマだ。ドレスアップ・バージョンにいわゆる「アメリカン・ローライダー」系のアイテムを充実させるなど、「ストリートっぽい」イメージを徹底的に強調している。開発スタッフは、ターゲットとなる「20代独身男性」の価値観やライフスタイルを、どういうものとしてとらえているのだろうか。

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「彼らはモノがあふれる中で育っていますから、知的な選択眼が肥えている。だから、『bB』の開発にあたっては、なによりも"モノとしてのよさ"、"安くてイイもの"であるという点にこだわりました」と、第2開発センター・第2デザイン部の須郷通嘉さんは語る。ちなみに、28歳の時から『bB』の立ち上げに関わったという須郷さんは、現在32歳だ。

つまり、20代独身男性にウケるためには、うわべでストリート・テイストを強調することよりも、「モノのよさ」を訴えかけることの方が大事だというのである。「ストリート・ファッションにしてもそうだと思うんです。まず素材がよくて、着やすいこと。その上でたとえばポケットの位置とか、デザインで他人と差別化を図るわけです」。

ちなみに須郷さんは、『bB』の想定ユーザーとして、「トヨタ車なら『マークIIワゴン』や『カローラワゴン』、『ハイラックス・ピックアップ』あたりのユーザー」を考えている。基本設計が古いクルマが多いだけに、そういうユーザーが欲しがるような新車が出るということは、たしかに喜ばしいことではある。

それにしても、実際の20代の感性をさぐるべく、たとえばクラブ回りをしたりとか、そういうリサーチはしたのだろうか。

「とくにそういうことは何もしてません。というのも、私をはじめ、同世代のスタッフはみんな自分のライフスタイルを持ってますから、クラブにしろスノボにしろ、自分たちがやっていることなので、べつにリサーチしなくても知っているんです」と須郷さん。

「私自身もずーっとサーフィンやってますし。私は『bB』のキーワードは"シンプル"だと考えているんですが、そういう考え方には当然、サーフィンを続けてきたことが影響しています」。

「自分が乗って気持ちがいい、シンプルで使いやすいクルマ」をめざしたという『bB』だけに、須郷さんとしては、「キャルルックもいいですけど、個人的にはノーマルのままで、海に行くとか 、道具としてガンガンめいっぱい使い込んでほしい」そうだ。「パッと人気がでてその後売れなくなるのではなく、長い間売れ続ける定番になってほしい」とも思っている。須郷さん自身も、愛用のサーフィン用ハイエース・バンに加えて、『bB』を1台買うつもりだそうだ。

それにしても、リアゲートのガラス部分をガラスハッチにすれば、『bB』でもサーフボードが車内に積めたんじゃないでしょうか、須郷さん?

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