日本メーカー初、クラリオンがOEM供給でアメリカ進出果たす

自動車 ビジネス 企業動向

オートPCをいちはやく開発したことで知られる日本のクラリオンだが、2つのラインの車内マルチメディア・エキップメントの開発でこの分野にも先鞭をつけることに。特にアメリカの自動車メーカーに対してこうしたシステムを供給する初の日本メーカーとして注目を集めている。またクラリオンは数少ないアフターマーケットでのカーマルチメディア供給会社としても知られている。

自動車とインターネットなどのマルチメディアのミックスが注目を集めている現在、こうしたアフターマーケットの装置産業は年間210億ドル規模になる、と推定されている。クラリオンは日本のメーカーとして最初にこの分野に名乗りを挙げた企業となる。

カーマルチメディアの特徴は、特に女性の視点をいかし、車内で子どもなどが退屈しないようなトータルなエンターテイメント・ステーションを設置する、ということ。従来の自動車インターネットがビジネスマン向けのコンセプトなのとは対照的。このためにはカーオーディオなどのメーカーが参画することが有利、と考えられており、クラリオンはこの点でも業界をリードしている。

カーマルチメディアの取込みには特にフォードが熱意を示しており、今年11月に開かれるSEMAショーではかなりのOEM設備が出そろう、と見られている。クラリオンの動向にはまさにビッグ3を始めとするアメリカで自動車生産、販売を行うメーカーの視線が注がれている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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