『プリウス』に強敵現る!! 米政府-ダイムラークライスラー共同開発の『ESX3』

自動車 ニューモデル 新型車
『プリウス』に強敵現る!! 米政府-ダイムラークライスラー共同開発の『ESX3』
『プリウス』に強敵現る!! 米政府-ダイムラークライスラー共同開発の『ESX3』 全 2 枚 拡大写真

ダイムラークライスラーが発表したハイブリッド・コンセプト『ESX3』は、軽量かつ求めやすい価格を実現する、というハイブリッドの新しいスタンダードを求める車だ。重量はわずかに1020kg、ボディ全体が12のピースによって組み立てられる、というシンプルな構造。ボディにはアルミ、チタニウム、熱硬化樹脂などの従来の軽量素材よりもコストが安く、かつ安価な独自の素材が使われていると言う。

軽量ボディでありながらも、コンピューター・シミュレーションによるクラッシュテストの結果は万全。今後同社では実際のクラッシュテストを行い、市販前にさらなる安全性を確認する予定。

ESX3はダイムラークライスラーのスタッフだけではなく、アメリカ政府の研究所、大学などともパートナーシップを組んで作り上げられた車。これはアメリカ政府が企業と共に行っている「パートナーシップ・フォア・ニュージェネレーション・ビークル」と呼ばれる燃費効率テクノロジー開発を目指すプログラムの一環だ。

ESX3はマイルドハイブリッド(マイブリッド)と名付けられた技術を導入。動力部分にはルミニウム製1.5リットル3気筒の直噴ディーゼルエンジンが使用されている。電動モーターはデルファイ社製だ。さらにリチウムイオン・バッテリーはフランスのSAFT社製のものが使用されている。これらはすべて現在利用できる技術の中で最高水準かつ最小のもので、このためESX3は広いインテリアスペースが確保できている。

ハイブリッドの市販モデルではトヨタ『プリウス』やホンダ『インサイト』に遅れを取っているが、この2台をしのぐ技術とコスト効率を持つと言われるESX3。アメリカ政府との共同プロジェクトだけに、将来の量産化に大きな期待が寄せられている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る