政治家主導のディーゼル対策に、官僚が苦渋の表情

エコカー 燃費

自民党は「ディーゼル排ガスプロジェクトチーム」を新設し、自民党本部で初会合を開いた。東京都のディーゼル車規制の対応策や都市部のディーゼル排ガス対策などを検討する。いかにディーゼル問題が注目されているかが分かるが「技術的に何も分からない政治家に対策を立ててもらっても…」と省庁のボヤキも聞こえる。

ディーゼル問題は石原東京都や尼崎公害訴訟の判決を受けて、自民党の政務調査会や総務会で対策を立てることが決まり、関連する商工部会、交通部会、環境部会のメンバーでプロジェクトチームを設置した。初会合では、東京都のDPF義務付けの条例化は法律違反では無いかや、車検制度を無視したものだとの意見が相次ぎ、今後は具体的に法律的な問題点などを調査していく方針を決めた。

ただ、すでに都の対応策は運輸省や環境庁がディーゼル排ガス検討会で、技術的な面から対応を検討している。にもかかわらず、ここにきて政治家が主導すると「環境にいいなら東京都が正しい」などと総選挙前の好感度アップの材料にも使われかねない。しかも相手は政治家に友人の多い石原都知事だ。ディーゼル問題での政治家の台頭に省庁幹部は苦り切った表情を隠せない。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.7mでコンクリートブロック付き、道幅は5mあるけど?…東京都板橋区
  2. ニックネームは“赤いコスモ”、50年前に登場した2代目ロータリースポーツ【懐かしのカーカタログ】
  3. 【レンジローバー ヴェラール 新型試乗】ああ、紛うことなくレンジローバーだ…島崎七生人
  4. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る