【ローバー売却分析 Vol. 12】ちょっと路線変更!! BMWの大事な『ミニ』計画

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BMWは新型ミニのレンジに、レーシーなクーペやカブリオレ、マッチョなクロスオーバー(SUV)を追加して、レンジ拡大を図る考えだ。MGを含むローバーをベンチャー・キャピタルのアルケミー社に売却したことにともなう施策だ。

BMWの総帥、ヨアヒム・ミルバーグが年次決算報告会で語ったところによると、ミルバーグはミニ・レインジを拡大する意志を確認した。「ロワー・セグメントに多様な商品コンセブトを設定するのに最適なクルマだ」

BMWは3シリーズの下に新型車を計画していると明らかにしたばかりだが、「ローバーの抜けたBMWグループ・ラインナップの中で、ミニは新たな、そして以前より重要なポジションを占めることになる」

ミルバーグに続いてミニ・ブランドのボルフガング・ボラート本部長は、クーペとカブリオレの開発はすでに先月から始まっていると語った。また基本となる3ドア・ハッチバックは10月のバーミンガム・モーターショーで発表するという。

そもそもクーペ/カブリオレ兄弟はMGF後継車として企画されたが、今後はミニ・ブランドで開発され、フォード『ピューマ』のようなクルマになる。新型ミニの前輪駆動プラットフォームを用い、エンジンもミニ『クーパーS』で使われる予定のスーパーチャージャー付き1.6リットル4気筒150psエンジンを搭載する。

ミュンヘンにあるBMW本社のデザインボードには、ミニ・ベースのクロスオーバー・ビークルも描かれている。新型ミニのプラットフォームを延長し、Zリンク・リアアクスルを装備した新世代の『モーク』だ。武骨な四輪駆動車がデザインの主題だが、BMW首脳陣の承認待ちの状態だそうだ。

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