さよなら東京輸入車ショー〜主催者が存続を断念した理由

自動車 ニューモデル モーターショー

日本自動車輸入組合(JAIA)は来年度、東京会場の輸入車ショーを中止する。JAIAは、東京・大阪・名古屋・札幌・福岡の5都市で輸入車ショーを日本貿易振興会(JETRO)と共催するほか、約20地域の輸入車ショーを後援している。東京会場の中止は(1)コストが高い、(2)主要インポーターはすでに販売網を完備しており、東京でショーを開く意味が薄い——と判断したもの。ただ、全ブランドを一気に見ることのできる輸入車ショーを惜しむ声も出そうだ。

JAIAの輸入車ショーは、東京モーターショーなどと違って、実際に商売するトレードショーの意味合いが大きい。地方会場では、輸入車ショー中の成約台数を計画に組み込んでいるディーラーや、輸入車ショーで集めたアンケートを元に販促活動を行うディーラーが当たり前。このため、開催コストが高いうえ、ショーの販促効果が薄い東京会場が中止されることになった。ある高級ブランドのインポーター幹部は「東京会場には出店に1000万円かかるが、成約台数は数台にも満たない」と不満を漏らしていた。

しかし、全ブランドを一堂に集める輸入車ショーは、トレードショーのほかにも輸入車のPRという立派な効果がある。組合員であるインポーターの足並みがそろわなかったのは残念だが、いつの日か“復活”してもらいたいものだ。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る