【ETC傷だらけのスタート Vol. 2】運用を強硬開始しなければならなかった理由

自動車 テクノロジー ITS

不具合発覚から、3ヵ月遅れでスタートしたETCだが、実はこの問題は根が深そうだ。というのもETCのモニター用の車載器が、この段階になっても、モニター参加者全てに行き渡っていないという情報があるからだ。

ETCの整備費用は税金でまかなわれているので、今後の予算確保のためには失敗は許されない。それでなくても予定より遅れが生じて、不信感が出ているのに、これが5ヵ月、半年と遅れたら今後の予算獲得に支障をきたすのは間違いない。

そこでモニター参加者全員に車載器が行き渡らないという準備もそこそこに、4月中のモニター試験に踏み切った。不具合発覚の際、車載器の生産にも手を加えたため、モニター開始までに参加者全員分の車載器の準備が間に合わなくなってしまった。

また、モニター試験は当初、日本道路公団(JH)が1万人、首都公団が5000人の予定だった。しかし、試験の遅れのため、参加者はJHが8000人、首都公団が3800人へと減少している。初期トラブルの際、ちゃんとした説明が無く、JHなどへ不信感を抱き、モニターを辞退した人などがいたことが減少の理由だが、複合的なトラブルが現在の状態を招いたともいえるだろう。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る