フォードの部品子会社、今年いっぱいで資本的にも独立

自動車 ビジネス 企業動向
フォードの部品子会社、今年いっぱいで資本的にも独立
フォードの部品子会社、今年いっぱいで資本的にも独立 全 2 枚 拡大写真

現在フォードの電気自動車コンポーネントの生産を行っているビステオン部門が、今年いっぱいで独立企業となる。ビステオンはすでに年間190億ドルの売り上げを持つ電装パーツ部門で、今後『エスケープ』のEV版などが発表されることからも、早期の独立が期待されていた。

自動車部品メーカーのビステオンは、1997年にフォ−ド自動車の部品部門が組織的に独立して子会社になったものだが、今回、フォ−ド所有の株式が放出され、資本的にも独立することになったもの。99年の収入は88%をフォードグループから得ている。

ビステオンの独立はまた、フォード自動車のコンシューマー・サービス戦略の一環でもある。現在のフォード株主は株式分配によりビステオン株を受け取る権利を持ち、さらに1株20ドルでの特別配付の対象にもなる。こうした株主サービスを実施することでフォードへのロイヤリティを確保し、消費者優先の企業姿勢をデモンストレーションすることも今回の独立の大きな理由のひとつである。

フォードはエスケープEVのプロトタイプを発表しており、来年これが生産に移されればビステオン株にはかなりの注目が集まると期待されている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る