GM-VWヘッドハンティング・スキャンダル第2幕

自動車 社会 行政

22日、アメリカの連邦大陪審は、元GM(ゼネラルモーターズ)副社長の地位からVW(フォルクスワーゲン)に移籍し、現在は独立コンサルタントのホセ・イナシオ・ロペス(59歳)を企業機密漏えいで告発した。

ロペスはGMで国際資材調達担当副社長を務め、経営の合理化に大いに貢献した。1993年、その実績をかわれてVWにヘッドハンティングされたが、その際にGMの企業機密を持ち出したとしてスキャンダルになった。民事裁判でロペスは容疑を否定したものの96年にVWを辞職した。裁判は97年に結審して、VWはGMに1億ドルを支払い、さらにGM製の部品10億ドルを購入することになった。

今回は刑事訴訟になったわけだが、ロペスは現在出身地のスペインにおり、アメリカ司法省はスペイン政府に対しロペスの身柄引き渡しを要求する。スペイン政府は応じないとの見方がある一方で、ロペス氏は2年前の交通事故で頭部に負傷し、記憶に傷害があるので告訴は無効になる(ロペスの代理人による)との情報もある。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る