人命救助のためにクルマを壊した! 〜 損保、批判を恐れて不払い撤回

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5月24日付毎日新聞夕刊に「ドライバーが病気で蛇行運転しているのを発見した会社社長が、自分の車をぶつけて停車させる人命救助」という一件を報じたところ、当初は保険金の不払いを表明していた損害保険会社が態度を一変、運輸省も自賠責保険の支払い対象にすると発表した。

毎日新聞によると首都高速道路で運転手が脳こうそくとなり、蛇行運転していたのを会社社長が発見、約1km追跡し、自分の乗用車をぶつけて停車させ、人命を救助した。これによって社長と社長の車に乗っていた4人がむち打ちなどの軽いケガをしたが、損保側は当初「これは故意にクルマを衝突させたため、保険の支払対象とならない」と支払いに難色を示し、その様子が新聞やテレビで大きく報道された。

しかし、この社長が「勇気ある行動で人命を救った」と、警察から表彰されることになったことで事態は一変。急きょ損害保険会社と運輸省が話し合い「事故は乗用車が蛇行しながら走行していたことが原因で発生しており、社長らの負傷については蛇行運転者の自賠責保険の支払対象となる」と適用を発表を行なった。

マスコミが損保側の対応の悪さを大きく報道し、さらには警察のお墨付きまで得たとあっては、さすがの損保も「ノー」とは言い続けられなかったようだ。

《レスポンス編集部》

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