保証期間短縮---フォードがユーザー無視に出る可能性

自動車 ビジネス 企業動向

フォード自動車のサービス部門が、新しい保証期間内の修理コスト削減プログラムを発表した。同社のスポークスマンによると、保証期間内にディーラー、またはフォードと提携した修理工場に持ち込まれる自動車の修理費用が高すぎる、あるいは修理期間が長く人件費が高くつき過ぎていることが問題だという。

フォードでは2年間に渡って保証期間内の修理コストを調査してきており、その結果として出された結論だ。要するに、ディーラーや修理工場が顧客に請求する金額よりも、ディーラーや修理工場がメーカーの保証する修理費用としてメーカーに請求する額が高い、という疑惑があるのだ。特に修理期間を長く申請することで人件費を水増ししている可能性があるため、フォードではいくつかの部分については保証期間を短くすることも検討中だという。

もちろん修理工場サイドは反発を強めている。「新車の場合、修理箇所の特定には通常より時間がかかることがあり、メーカーが時間短縮を強制すればいい加減な修理のまま顧客に引き渡す可能性がある」と主張、一歩も譲らない構えだ。それにしてもユーザー不在のこの問題、メーカーのサービスに対する姿勢が問われるところ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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