【トリノショー速報 Vol. 49】BMWはトリノを欠席した!! 自粛? 遠慮? その真相は?

自動車 ニューモデル モーターショー

ドイツ勢でBMWが欠席したことがトリノではひとつのニュースだった。ローバーの売却が決定して財政は楽になったはずだが、逆にはでなPR活動を自粛しているのだろう。

フォルクスワーゲン(VW)グループでは、本家VWの展示は、中央にデトロイト・モーターショーで発表したピックアップ・スタディの『AAC』を展示した。このような反環境的なクルマは欧州ではあまり高く評価されないはずだが、VWがSUVへ進出するという意思表示ともとれる。事実、アウディ・スタンドのメインは『オールロードクワトロ』だった。

そのアウディ傘下のランボルギーニが出てこなかったのは既報のとおり。次期『ディアブロ』のデザイン案はミラノのカロッツェリア、ザガートに依頼されていたが、アウディ新政権はどうやらボツにしたようだ。そんなことから遠慮が働いたのだろうか。

VWグループのセアトは、ジュネーブ・モーターショーで『サルサ』という魅力的なショーカーを発表したのだがトリノには持ってこなかった。元アルファロメオのデザイン部長デシルバを引き抜いたので、ここでも遠慮したのだろうか。VWグループ内でのセアトの位置付けは「ラテンのスペシャリティ」つまりアルファと真っ向からぶつかるのだ。

さらに、かつてセアトはフィアットと提携していたことを考えると、セアトがトリノではでに動き回ると、フィアットは面白くないに違いない。なおVWグループで「機能的でポップな」クルマを作って、フィアットの直接のライバルとなるのはシュコダだ。シュコダはフィアットにたいして何のわだかまりもないので、正々堂々とトリノにスタンドを構えていた。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る