敵の敵は味方? ホントにそれでいいの? 労組が応援する大統領候補

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全米最大のトラック・ドライバーの組合である「チームスター」と、自動車メーカー従業員の組合である「UAW」は、緑の党の代表であるラルフ・ネーダー氏を今年秋の大統領選挙の候補者として後押しすることで合意したという。

自動車産業では普通、大統領選挙のたびに民主党を応援してきた。しかしチームスター、UAWともにアル・ゴア副大統領の大統領選挙に協力しないことを確認している。ゴア副大統領が受け入れられない理由は、中国政府に対して最恵国待遇を無期限で延長した、という貿易政策。自動車パーツなどの産業はこれによって打撃を受けると反対の声が上がったのだが、政府がこれを通してしまったことで今回の亀裂が生じた。

しかし、緑の党は名前の通り環境政策を重視している団体。自動車排気ガスの規制などに強力な政策を進めることも予想され、これが今後自動車組合とどのような折り合いをつけていくのか疑問だ。

チームスターとUAWは、合わせて220万人の一大勢力であり、これが敵に回ったことでゴア副大統領の選挙は苦しいものとなりそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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