あちらが立てばこちらが……アメリカでアルコール混入ガソリン

エコカー 燃費
あちらが立てばこちらが……アメリカでアルコール混入ガソリン
あちらが立てばこちらが……アメリカでアルコール混入ガソリン 全 1 枚 拡大写真

アメリカ環境保護局(EPA)はクリーン・ガソリンの規制を少々ゆるめ、エタノール混入のリフォームガソリンの導入を進める方向を示した。リフォームガソリンとは排ガスを減少させるためにガソリンに燃焼剤などを混入させ、二酸化炭素などの排出量を少なくさせたもの。

アメリカではMTBEがもっとも一般的に使用されてきたが、MTBE燃焼ガスによる地下水への汚染の被害が各地で報告され、州によっては使用禁止を決定したところも。エタノールはMTBEにかわる存在だがやや燃焼率は落ちるため、排ガスに含まれるガソリン燃焼ガスからの有害成分が多くなる。EPAではその規制を緩和させてエタノール使用を奨励していくという。

ただしエタノールはMTBEにくらべると価格が高い。アメリカ中西部などのトウモロコシの産地ではエタノールを大量に生産することで経済的にうるおうだろうが、一般的にはガソリン価格の上昇につながると考えられている。EPAではエタノールの価格が釣り上げられないよう監視も行うと発表しており、今後のリフォームガソリンの主流がエタノールになることは間違い無さそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 三菱『デリカD:5』ついにフルモデルチェンジへ! 車名は「D:6」!? 2025年内発表か
  2. メルセデスAMG GT 新型登場、高性能ラグジュアリーモデルの魅力とは?[詳細画像]
  3. 日産『キャシュカイ』改良新型...日本のテイストを取り入れたデザインに[詳細画像]
  4. [VW ゴルフ 50周年]第5世代は自信作、品質と快適性でクラスを超えた?
  5. 初の電動化、6気筒エンジン復活など話題満載!ポルシェ『911』最新世代「6モデル」を一挙スクープ
  6. 総合商社恐るべし!? 伊藤忠がビッグモーター新会社へ社長・幹部ら50人超派遣[新聞ウォッチ]
  7. 【マツダ MX-30 ロータリーEV 新型試乗】走行レンジは900km!他のモデルでは叶えられない「面白い選択肢」…河村康彦
  8. ポルシェの売上高と営業利益、過去最高を達成 2023年通期決算
  9. 「アルファード」フォロワー続々! 北京モーターショーで見た「衝撃の高級ミニバン」10選
  10. 世界最高峰の装甲性能、新型SUV『アーセナル』間もなく発表へ…ティザー
ランキングをもっと見る