【近未来ユーロハッチ・バトル Vol. 2】メルセデスに第3のスポーツクーペ!
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外観の特徴はまず、低いフロントエンド、丸目2灯の変型バリエーションとなるヘッドライト、スリーポインテッド・スターを輪郭内側に配した伝統のクーペグリル。広いリアガラスとノッチバック・スタイルが組み合わされ、テールランプが個性的だという。
Cクラス・セダンと比べてリア・オーバーハングが183mm短縮され、全長は4343mm。全高は20mmマイナス、トレッドは前後とも若干広げられるから、このプロポーションはアグレッシブなスポーツ感を振りまくことになる。
将来の消費者にとって一番の魅力はルーフ全長にわたるグラス・サンルーフだ。おそらく上級仕様では標準設定になるだろう。設計開発にはこの分野のスペシャリストであるベバストが協力し(『Aクラス』のサンルーフの設計も担当)、ボタン操作ひとつでルーフはリアウインドウの上へスライド、オープンルーフとなる。ポルシェ『911タルガ』と同様の仕組みだ。室内側にはローラースクリーンが装備され、乗員を日射しから守る。
室内ではインパネが一新され、Cクラスのデザインから大きく変わることになる。3スポーク、マルチファンクションのステアリング・ホイールも新デザイン。これら以外は基本的にCクラスと同じモチーフだという。
4ドアモデルとの相違はまだあり、すでにおなじみとなった「クラシック」、「エレガンス」、「アバンギャルド」というトリム・パッケージは設定されない。その代わりユーザーは幅広いオプションから好みの装備を選ぶことになる。オプションにはスポーティ・ボディにするドレスアップ・パーツ、17インチホイールが含まれる。
スポーツクーペのエンジン・ラインナップはまだ明らかになっていない。予測では、129PSの2.0リットル、163PSのスーパーチャージャー付き2.0リットルのガソリン2機種、147リットルの2.2リットル、コモンレール・ターボディーゼルがモデル発表時に用意される。いずれも直4。さらにAMGから354PSの3.2リットル、スーパーチャージャー付きV6が追加されるだろう。
トランスミッションは6MTが標準、5ATがオプション。Aクラスに装備されたのと同様のクラッチレスMTの採用も濃厚だが、モデル発表時には間に合いそうもない。
価格についてシュトゥットガルトの守りは固いが情報筋によると、Cクラス4ドアの上級仕様に匹敵する価格になりそうだという。
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