製作コスト大幅削減、日産ディーゼルの秘策

自動車 ビジネス 企業動向
製作コスト大幅削減、日産ディーゼルの秘策
製作コスト大幅削減、日産ディーゼルの秘策 全 1 枚 拡大写真

日産ディーゼル工業は2002年以降、受注生産方式と部品のモジュール化による生産ラインの簡略化を同時に進め、コストの大幅削減を狙う方針を明らかにした。

中・大型トラックは完成シャシーに対して、架装メーカーが客の注文に応じて荷室部分の製作を行うために納入までに時間が掛かることが多く、納入までの速度を優先する顧客の要望に応じられない場合、他のメーカーに奪われるというケースもあった。

このため、日産ディーゼルでは販売会社での商談が始まった段階から、過去の購入歴などのデータを元に顧客要望を把握し、車両の生産に着手する受注生産方式の採用を検討をすることにした。架装メーカーと共同で製作に入れるため、納入期間をこれまでの半分にできるという。また、ベースとなる車両の製作については、次期モデルから部品のモジュール化を導入し、本ラインでの組み立て工程を減らすことで、この面でも製作日数を削減できるようになる。

受注生産体制の導入と、モジュール化による製作工程の簡略化によって、コスト削減を行うことができるため、普通トラック市場の全体需要が減少傾向にある中でも、必要な収益が確保できるようになると同社はみている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  3. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  4. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る