【躍進!! 新型『インプレッサ』 Vol. 11】デザインの差別化の謎

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【躍進!! 新型『インプレッサ』 Vol. 11】デザインの差別化の謎
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新型『インプレッサ』のデザインは、1997年8月に東京三鷹スタジオで先行デザインをスタートし、完成したイメージモデルを基に群馬太田でプロダクトに着手した。

これまでセダンとワゴンは、フロントとルーフ部はほぼ同じで、セダンのモデルにワゴンボディーを継ぎ足したものだった。しかし、今回はセダンとワゴンの差別化をテーマに、全高や全幅も変え、ウインドウ自体も変えている。

だが一見すると、大きくフェイスリフトしたフロントに対して、リアは先代からあまり変化が見受けられない。これについて、デザインを担当した石井氏は説明する。「フロントのフェンダーを構成する面を、そのままリアまでつなげてバランスをとっています。ここでも、セダンの場合は流れをトランクリッドでスッパリと立ち落としたのに対し、ワゴンはリアエンドに回り込ませて違いを出しています。じつは両車とも、いろいろ手を入れているんですよ」

とくにセダンの場合、リアまでつなげたウェッジにより、トランクリッドの中央部を引き下げることができ、後方視界の確保もできた。これは5歳相当の身長1mの子供が目視できるレバルという。

だが、セダンとワゴンの違いを強調するのであれば、顔つきから変えてもよかったのではなかっただろうか。これほどコストをかけているのだから。「いやー、そういった意見もありますが、インプレッサである以上いずれもスポーティというキーワードがあります。その点では顔つきは充分スポーティなものだと自負しています。台形フロントグリルにしても、スバルブランドの象徴ととらえ、セダンやワゴンに限らず同じように見えるようにしたいという意図もありますし」

それに、いずれもやっぱりインプレッサなんですよね、と石井氏はいう。「顔つきが変われば、違う車名にすべきだし、同じインプレッサから派生したクルマなんだという記号性をなくしたくなかった。骨っぽいというか、理屈っぽいというか」 なんともスバルらしいでしょ、と微笑んだ。

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