【変わった!! 新型『カローラ』 Vol. 4】親父のクルマ、息子に受けるクルマ

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【変わった!! 新型『カローラ』 Vol. 4】親父のクルマ、息子に受けるクルマ
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たしかに吉田健チーフエンジニアのおっしゃるとおり、新型『カローラ』では内外装の質感が大きく向上している。とくにインテリアでは、高級感や室内の広さなどは、上級グレード車なら、『マークII』から乗り換えても見劣りしないくらいだ。

「特にセダンの場合、旧型からの乗り換えというお客様の数がすごく多いわけです。そういう人たちをがっかりさせるわけにはいきませんからね。それに、ミディアムクラスからの乗り換えのお客様のことも考えましたから、そうしたクルマから乗り換えても“いいクルマだなあ”と思えるクルマにしたつもりです」

と吉田さん。たしかに日本ではカローラの主なユーザーは58歳〜60歳とのことで、「次もカローラ」というユーザーがとても多い。加えて、高齢化社会の到来で、これまで「大きなクルマに乗っていたが、年をとったので小さい(けれど上質な)クルマに替えたい」というユーザーは増えている。そのあたりまで見込んでいるとは、さすがトヨタ、というべきか。それにしても『フィールダー』はともかく、「ユーザー層の若返り」は考えなかったのだろうか?

「特に意識しませんでした。今度のカローラは、これまでとは違う、まったく新しい小型車のグローバル・スタンダードを作ったつもりなので、とくに若者を意識して作りませんでしたが、(いいクルマなら)自然に若者も乗ってくれると確信しているからです。面白い話がありましてね、父親があるクルマを買いたいと思っても、息子がダサいというクルマだと売れないんです。その逆に、息子がカッコイイというクルマなら父親も買うんですね。新型『カローラ』は後者に属すると、私どもは信じています」

それにしても、ここまで「クラスを超えた品質」を目指してしまうと、たとえば『コロナ』とか『カルディナ』のお客さんまでカローラが奪ってしまうのではないでしょうか? 余計なお世話かもしれませんが(笑)。

「それでもいいんです。今までのトヨタのいけなかったところは、このクルマは○○向け、このクルマは……と、ユーザーを限定していたことなんです。でも今度の『カローラ』は、なにせ世界の小型車が相手ですからね」と吉田さんは自信満々だ。

ちなみに「開発時にライバルとみなし得た」クルマとしては、「やはりVW『ゴルフ』、アウディ『A3』、それにオペル『アストラ』あたりかな」とのこと。今度の『カローラ』はそうとう本気のようである。果たしてその「走り」も「クラスを超えた品質」なのか? 試乗が楽しみである。

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