【新時代『シビック』Vol. 10】ドイツ人になりたいわけじゃないよ

自動車 ニューモデル 新型車
【新時代『シビック』Vol. 10】ドイツ人になりたいわけじゃないよ
【新時代『シビック』Vol. 10】ドイツ人になりたいわけじゃないよ 全 2 枚 拡大写真
今回の『シビック』5ドアのデザインは以前にも増してシンプルになった。モノフォルム的な全体のかたまり感がしっかりとある。新型『カローラ』も『YRV』もデザイナーの口からは“ドイツ的”という言葉がよく聞かれたが、シビックのそれはまた違ったもののようだ。エクステリアデザインのプロジェクトリーダーである小林正樹アシスタントチーフデザイナーが解説する。

「VW『ゴルフ』なんかいいクルマだと思います。しかしそれはドイツ人としての文化の中でああいう結果がでてきたわけで、我々はドイツ人になりたいわけじゃあない。日本人として、ホンダのクルマとしてこうありたい。そういうものはシビックが産まれた時からあるものなんです」と、どこかの影響を受けたというのではなく、ホンダ独自のデザインであるということを主張する。

確かに今回のシビックはシンプルだが、どこか彫刻的ともいえるズバッと切り落としたような、ドイツのものとは違ったかたまり感を受ける。「質実剛健だけじゃない、気持ち良さを表現する、ということでラインと面にはこだわりました」と小林正樹アシスタントチーフデザイナーは語る。特にリアに気持ちよく流れるルーフのラインなどは相当吟味したようだ。

「デザインのためのデザインはしない」と小林正樹アシスタントチーフデザイナーが語るように、今回のシビックは生活の中に密着した“気持ち良さ”を追求した、そんな誠実なデザインである。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  4. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  5. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る