「ファイアストンは終わりじゃない」と、ブリヂストン社長が会見

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「ファイアストンは終わりじゃない」と、ブリヂストン社長が会見
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11日、ブリヂストンの海崎洋一郎社長が、一連のファイアストン問題の発生以後、初めての記者会見を行った。

この会見で海崎社長は「現時点でもファイストン社製のタイヤに欠陥があることは証明されていない」と前置いた上で、それでも自主回収を行ったのは「アメリカ国内のユーザーの安全性を最優先したためだった」と語った。また「事故に至った原因は今も解明されていない。解析作業は進んでいるとの報告を受けているが、結果が出るまではまだ時間がかかる」としている。

「サウジアラビアなどでのリコールを隠蔽していた」と、6日の公聴会で指摘されたことについては「サウジに輸出されたフォード『エクスプローラー』に装着されていたのは、実は北米仕様のタイヤだった。つまり熱帯で使うことは想定していないもので、それが原因で横転事故を起こしたことについては、北米仕様のタイヤだということを承知で輸出したフォードに問題がある」と述べた。

さらに「この際にもファイアストンとフォードは共同で調査を行っているが、仕様違いに気づいて回収を行ったのはフォードであるし、資料も向こうにある」と述べ、「決して隠蔽したわけではなく、海外でのリコールを(アメリカ運輸省道路交通安全局:NHTSAに)報告する義務はないし、ファイアストンとしては自社に原因があるとは考えていなかった。だから報告していなかった」と、隠蔽疑惑についての釈明を行った。

会見の最後に「ファイアストンは100年の歴史を持ち、従業員3万5000人を抱える素晴らしい会社だ。ブリヂストンはグループでこれを支援していく。ファイアストンはこれで終わりではない」と語った海崎社長だが、ファイアストンに信用回復の日はやってくるのだろうか。なお、この会見はブリヂストンのWebサイトで、リアルプレーヤーを使って見ることができる。

《石田真一》

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