パブリックコメントは姿勢だけ? 運輸省24件の意見を無視

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運輸省は6月27日から7月27日までの1カ月間、「車両等の型式認定相互承認協定」に基づく相互承認対象装置の拡大についての「道路運送車両の保安基準」「装置型式指定規則」の一部改正案について意見の募集を行い、その結果を公表した。運輸省では公表した改正案について「貿易の技術的障害に関する協定」に基づく通報を行い、諸外国の意見を集約した後、道路運送車両の保安基準を一部改正する。

応募された意見は全部で24件。その中には「相互承認対象装置を拡大して、より一層の相互承認を進めるため、LPGの燃料容器、車両連結装置等、採択する協定規則の数をもっと増やして欲しい」という、積極的改正への要望が18件。特殊自動車の側方灯の要件を適用除外として欲しいや、駐車灯及び側方灯の色要件は簡便に保安基準適合性を確認できるようしてもらいたい、速度計の誤差要件の変更は現行の検査実施要領で規定されている誤差要件を存置し、使用過程車に適用して欲しいなどの意見が寄せられた。

しかし、運輸省では「採択に当たっては、国内外からの要望のあるもの、基準の差異が小さいもの、審査の合理化が図られるもの、認証実施体制が整備されているもの等を考慮し、優先順位の高いものから措置することにしている」と説明するに留め、結局は全て運輸省の当初の改正案通りの実施となるようだ。

結局は「門戸を開いている」という姿勢を見せるに留まる、それが運輸省の実態らしい。

《レスポンス編集部》

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