交通事故の裁判に市民参加---遺族が強く訴え

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「一般に司法の門戸を開き、開かれた司法の実現を目指す」という趣旨に賛同する、25人の現役裁判官で構成する「日本裁判官ネットワーク」が、17日に「裁判官とともに考えよう」というシンポジウムを都内で開催し、約150人が参加した。

このシンポジウムでは、3年前の交通事故で長男の片山隼(しゅん)君を亡くした、片山徒有(ただあり)さんが「市民が司法に参加できる唯一の機会となる検察審査会を活用すれば、被害者にとっても説得力がある司法制度になる」と訴えかけた。いわゆる「隼くん事件」では、事故当初に不起訴となったトラックの運転手が、検察審査会による再調査で業務上過失致死罪になるなど、一般にはあまり知られていなかった同審査会の存在をクローズアップさせる要因にもなった。

片山さんは同時に「検察審査会の議決に法的拘束力を持たせ、議事を公開すること」などを求めている。これに対して裁判官の側からも「市民が参加できる陪審制などの導入を働きかけていきたい」などの意見が出された。

《石田真一》

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