そちらがそう出るならウチも…。ファイアストンの反撃が始まった

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そちらがそう出るならウチも…。ファイアストンの反撃が始まった
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21日にアメリカ議会・下院で行われたファイアストン社製タイヤのリコール問題に関する公聴会の席上、ファイアストンの副社長であるジョン・ランプ氏は、1998年にトラブルが発覚した直後、フォードに対して「タイヤの空気圧に関して、平方インチあたり30ポンドが適量」という書簡を送っていたことを明らかにした。

ファイアストンとフォードの間では、1988年頃にタイヤの空気圧を「平方インチあたり26ポンドの水準にする」ということで合意している。しかし、これはあくまでも標準積載量をオーバーせず、スピードも制限速度を逸脱しない範囲で走行した場合の推奨値であり、ユーザーが過積載を行ったり、空気圧が低下した状態で高速走行した場合には危険が生じる恐れがあるため、タイヤのトラブルが発覚した1998年頃、ファイアストン社はフォードに対して「現状の推奨値では余裕がない。可及的速やかに推奨空気圧を30ポンドに増加すべき」との勧告を書簡で送ったという。

ファイアストンではリコールの発表当時から、フォードが推奨する空気圧の値と、自社が推奨する値とに差が生じていることを認めており、今回の副社長の発言はファイアストンの持論に沿ったものといえる。

問題になったタイヤと同様に、フォード『エクスプローラー』に装着していたコンチネンタル社製の同サイズのタイヤにもドレッド剥離などが見つかっており、このタイヤの推奨空気圧もファイアストンと一緒だとすれば、フォードの逃げ道は確実に失われていくだろう。

《石田真一》

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