トヨタ自動車は11日、最寄りの停留所に接近するバスの情報を電話で音声案内するというバスロケーションシステム「TIME・b」を開発したと発表した。
これはGPSを搭載したバス、運行管理センターに設置するホストコンピューター、電話応答機能を備えたバス停というシステムで構成される。バスに設置されたGPSによる位置情報は、パケット通信を用いてセンターに送信。センターではリアルタイムで詳細なバスの状態を把握できる。この情報はやはりパケット通信によって、バス停にフィードバックされる。
バス利用者は自宅の電話や携帯電話から「バス停に電話をかける」ことで、自動応答装置がバスの現在地や到着時間をアナウンスするという。また、通常路線から外れた病院や公共施設のロビーなどに迂回運行することも可能なデマンド機能も加えたことで、ドア・ツー・ドアに近いサービスも提供できる。
トヨタは10月から来年3月までの期間、愛知県三好町の福祉バス路線で同システムのフィールド実験を実施する。