日産自動車は12日、モロッコにおいてルノーと販売協力することになったことを明らかにした。ルノーが現地法人への出資比率を50%から80%に高めたうえで、日産車の輸入会社を買収するというもので、これよってディーラーの規模を拡大、マーケットシェアの拡大を目指す。
まずルノーが、モロッコの有力な産業・金融グループであるONAグループ傘下のSNI社からルノー・モロッコ社の株式30%を取得、規模と体力を拡大した上で、現在はONAグループの全額出資の子会社である日産のインポーター、SIAB社を買収するというもの。販売拠点をルノーと共同のものにすることで数を増やし、2005年までにシェアを現在の2.1%から5%に引き上げる。
ONAグループとルノーは今後、販売金融など自動車関連部門でも協力関係を築き、ルノー車と日産車の拡販につなげる。