ETC---建設省の失敗を自動車メーカーがフォローしている?

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建設省が整備しているETC(ノンストップ自動料金収受システム)の本格運用が先送りされるなか、自動車メーカーが車両にETC車載器の設定を増やして先走っている。

日産自動車は『セドリック/グロリア』に新機種を追加したが、ETCを全車にオプション設定したほか、フルモデルチェンジしたトヨタ自動車の『セルシオ』もETC車載器をオプション設定している。

ところが肝心のETCは4月に試験運用が開始されたものの、本格運用は半年以上経過した現在でもまだだ。当初、ETCは今年1月試験運用、3月本格運用の予定だったが、トラブル続出で、試験運用が延期された。建設省では7月の沖縄サミット前に本格運用を目指していたが、これもトラブル発覚から断念せざるをえなかった。このままでは、いつ本格運用できるか分からないなか、始まったのが自動車メーカーのバックアップだ。

試験運用の結果ウンヌン言われる前に、自動車メーカーの出荷段階でETC車載器のオプションを増やしてもらい、徐々に利用者を増やして、これまで失敗やトラブルを隠しながらなし崩しにETCを浸透させようとの目論見だ。

ETCは自動車メーカーにとって見ても車載器の売上げや、将来的なITSとの活用として期待されるため、進めたいところ。「巨大な利権を持つ建設省に貸しを作っておく分にも損は無いため、建設省、自動車メーカーが手を握ったのでは」との観測もある。いづれにせよ、本格運用の発表も無いまま、自動車へのETC車載器の装着は進みそうだ。

《レスポンス編集部》

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