【スマート日本正規導入・予習編】スウォッチ+メルセデスから生まれた自動車

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【スマート日本正規導入・予習編】スウォッチ+メルセデスから生まれた自動車
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スマートを作っているMCC社(Micro Compact Car)は、メルセデス・ベンツとスウォッチを作るスイスのSMH社(スイス・マイクロエレクトロニクス時計総連合)との合併企業であった。ダイムラーが51%、SMH社が残りの49%を出資し1994年3月に設立した。

高品質で低価格な腕時計を作り、ファッション性のあるデザインで腕時計を気軽なアクセサリーに変化させることに成功したスウォッチとの共同製品企画により、新世代コミュータービークルに新しい価値観を生み出そうということが狙いである。エンジニアリングはすべてメルセデスが行う。

気軽に交換でき、色の選択の自由なボディパネル、特殊なカラーをもったリミテッドバージョンの限定販売など、これまでとは違ったイメージ戦略で、遊び心をもった独自のブランドアイデンティティを形成。欧州での販売店は、スマートタワーという総ガラス張りのタワーをもち、スウォッチの時計を選ぶかのように気軽にクルマ選びができる。

また、エンジンを脳に見立てたカタログに代表されるように、スマートは「インテリジェントカー」であると定義する。独自の安全・環境への配慮だけでなく、空港から自宅までを結ぶような「パーク&ライド」や、地域などのグループでレンタルする「カーシェアリング」などといった共同利用も提案され、自動車の価値観を大きく変えるものとなった。

スマートの名前の由来は、Swatchの“S”とMercedes-Benzの“M”にArtをプラスしたもの。しかし、クルマでは商売にならないと判断したスウォッチが手を引く形で、ダイムラーがすべての経営権もつこととなり、現在に至る。

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