湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ

日産車体湘南工場製:日産フェアレディ(1965年)
日産車体湘南工場製:日産フェアレディ(1965年)全 19 枚

日産自動車は7月15日、日産車体湘南工場(神奈川県平塚市)への生産委託を終了すると発表した。日産『NV200バネット』を2026年度末に、日産『AD』を2025年10月に、それぞれ終了する。これで湘南工場で量産車の生産が終了することになる。

【画像全19枚】

日産グループの日産車体は、商用車・プレミアムカーを中心に、開発から生産までを担う完成車メーカーだ。新型車の設計、試作、実験といった開発業務から、工場での生産ライン設計や設備導入など生産準備、プレス、車体溶接、塗装、車両組立、品質保証までを行なっている。

日産車体は1949年、鉄道車両および自動車の車体を製作する新日国工業として設立された。1951年に日産グループ入りし、1956年に日産車の生産を開始、1962年に日産車体工機と社名を変更した。その後、バスボデー、パワーユニット、自動車部品などの生産品目を整理し、自動車の一貫組立てに事業を集中していった。業容に合わせて1971年に社名を日産車体とした。

1969年発表の『フェアレディZ』の生産を担当したことで日産車体は事業を拡大した。“Z”は北米で爆発的な人気を博し、10年間で52万台という生産台数を記録した。事業拡大基調にのった日産車体は1997年に日産のフラッグシップミニバン『エルグランド』(初代)を世の中に送り出す。日産車体によって開発された日産の最上級ミニバンは、5年間で23万台を販売した。 現在湘南工場で生産されている商用車のNV200バネットは、世界各地で生産される、日産のLCVグローバル戦略車だ。湘南工場の生産ノウハウが世界各地の生産拠点での手本となっている。

なお大型SUVを生産する日産車体九州については、日産自動車再建計画「Re:Nissan」による生産終了はない。

《高木啓》

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