ゼネラル・モーターズ(GM)は2001年末で日本市場でのサターン販売を中止する。販売台数が期待通りに伸びなかったうえ、新販売チャンネル「GMオートワールド」を展開することでサターン車を売り続ける必要性が薄れた。
アメリカでは中型車「Lクラス」やミニバンで巻き返しを図るサターンだが、日本向けに右ハンドルを生産し続けるのは採算が合わない、とも判断した模様だ。既存の販売店は順次「オートワールド」へ移行する。
サターンは97年に「礼をつくす会社。礼をつくすクルマ」のキャッチフレーズのもと、日本で発売され、値引きをしないワンプライス制度などで注目された。「最低5年、10年単位で事業を考える」としていたが、わずか4年で“礼をつくさず”撤退となった。