フォードが欲しいのは、トヨタのこの技術

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トヨタは15日、フォードと環境技術面での開発協力と、国内でのフォード車販売についての提携交渉に入ったことを明らかにした。

今回の提携交渉が成功した場合、トヨタのハイブリッドシステムがフォードに供与される見込みで、フォードとしては燃料電池自動車が実用化されるまでの“つなぎ”として、トヨタ『プリウス』で実績のあるハイブリッドシステムを搭載した自社のクルマを販売したい考えのようだ。

フォードがトヨタのハイブリッドシステムを欲しがる理由として考えられるのは、アメリカのカルフォルニア州で検討されているZEV法案の実施が2003年に迫っているため。

この法案では「州内で販売する全自動車のうち、4%を電気自動車(EV)に、2%をハイブリッドに、6%を超低公害車両(SULEV)に」という取り決めが検討されていると伝えられており、ハイブリッドとSULEVの技術が量産レベルに達していないフォードにとっては、頭の痛い問題となっている。

トヨタはハイブリッドシステムはもちろん、ハイブリッドシステムを搭載していない大排気量エンジンを搭載した『セルシオ』でULEVを実現しており、『フォーカス』のような小型車から、『リンカーン』のような大型セダンまでをラインナップするフォードにとっては、正に「ノドから手が出るほど欲しい技術」だろう。

交渉は始まったばかりだが、提携交渉をトヨタ側に持ち掛けたのはフォードのCEO、ジャック・ナッサー氏本人だったと言われており、実現する可能性が高い。

《石田真一》

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