【PCCB】上質を知る人のカーボンブレーキ

自動車 ニューモデル 新型車
【PCCB】上質を知る人のカーボンブレーキ
【PCCB】上質を知る人のカーボンブレーキ 全 3 枚 拡大写真

非金属製のディスクはモータースポーツ界では珍しくもないが、ロードゴーイングカーに使用するにはいくつか問題があった。

ポルシェの隣人かつライバルであるメルセデスベンツがセラミック製ブレーキの草分けであるが、そのシステムはほんの一部のAMG『CL55 F1』、しかもそのフロントにだけ適応されるものだった。

一方今回のPCCB はフロント、リア両方に対応し、その効果はイタリアのピレリ社のテストコースで充分に証明されている、とポルシェは主張する。とはいっても、標準型『911タ−ボ』の鋳鉄製ブレーキもなかなかの優れもの、よほど注意して比べないことにはPCCBシステムの真の良さは分からないかもしれない。

ブレーキペダルの踏み込みは短く、ペダルからは手に取るようなあの感触が伝わってくる。即座のリアクションが違う。ポルシェの言うところの摩擦に対する反応の改良がここに現れているようだ。また、鋳鉄製ディスクが数回の急ブレーキにより磨耗が生じるのに比べ、この新しいセラミックディスクには全くといっていいほど変化が見られない。

温度が上昇してもあのやっかいな振動はない。言いかえれば、どんなに激しくブレーキを使っても、その感触は初めてブレーキを踏んだときと変わらないというわけだ。路面が濡れたコンディションで、PCCBシステムの性能はより発揮される。それはより短い制動距離を可能にする、瞬時に働く安定した機能のおかげである。

>次回へ続く

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る